事業の概況
 令和4年度は、中期経営計画『支援力の強化と変革への挑戦2022』及び第六次「地域密着型金融推進計画」の中間年度として、(イ)課題解決型金融の取組み強化、(ロ)収益力の強化、(ハ)経営基盤の拡大と業務効率化の推進、(ニ)経営管理態勢の充実・強化、(ホ)人材の確保・育成の取組みの方針を掲げ、地域経済の活性化に向けた取り組みを強化いたしました。
主な取組みとしては、コロナ禍で低迷している地域の基幹産業である観光業を支援するため、会津若松市から日光市までの19の御宿場印を鹿沼相互信用金庫と共同で作成し、それぞれの御宿場印を収集しながら周辺の観光誘客を図る「会津西街道御宿場印巡り」を開始いたしました。11月には首都圏と日光、会津への観光ルートを作り、観光誘客と地元産品の販路拡大に取り組むため、川口信用金庫と連携協定を締結しました。また、取引先の本業支援として「ビジネスマッチ東北」への参加など信用金庫のネットワークを活用した販路拡大支援や、事業再構築補助金の申請に係る支援等に積極的に取り組みました。
 融資面では、特別融資「経営安定特別資金」を中心に事業性貸出の推進を図りました。また、「伴奏支援型特別保証制度」融資等により新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業や事業者への資金繰り支援を行いました。
 預金面では、家計応援定期預金「しんきんプレミアム」や「懸賞金付定期預金」の発売により、個人預金を中心に推進を図りました。

預金
 
 預金は、一般法人預金は減少したものの、個人預金や公金預金が増加しましたことから、残高で前期末比16億2百万円増加し、期末残高は2,169億94百万円となりました。

貸出金
   貸出金は、個人向け貸出、事業性貸出ともに増加しましたことから、残高で前期末比23億67百万円増加し、期末残高は1,031億82百万円となりました。

収益
   収益状況は、経費は減少したものの、貸出金利息や有価証券利息配当金等の減少により、経常利益は前期比1億51百万円減少し5億69百万円、当期純利益は前期比99百万円減少4億20百万円となりました。

最近5年間の主要な経営指標の推移

                                                          (単位:百万円)
  31年3月期 2年3月期 3年3月期 4年3月期 5年3月期
経常収益 2,908
2,847
2,712
2,832
2,6292
経常利益 383 448 502 721 569
当期純利益 241 282 341 520 420
出資総額 851 835 819 755 742
出資総口数 8,515千口 8,357千口 8,194千口 7,554千口 7,425千口
純資産額 14,094 13,394 14,214 13,395 11,622
総資産額 211,895 212,845 242,500 254,427 241,614
預金積金残高 193,963 195,659 209,533 215,392 216,994
貸出金残高 87,251 87,618 97,411 100,814 103,182
有価証券残高 69,568 69,927 79,718 87,540 82,987
単体自己資本比率 17.99 17.38 17.48 17.66 18.52
出資に対する配当金(出資一口当たり) 3.00円 3.00円 2.00円 2.00円 2.00円
職員数 141人 131人 131人 138人 132人