ごあいさつ

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平素より姫路信用金庫をお引き立ていただきまして、誠にありがとうございます。

当金庫は「すべてを郷土繁栄とともに」という創業理念のもと、地域社会全体の成長に貢献することを目指しています。令和4年度においても「新型コロナウイルスによって大きな影響を受けた事業者さまや地域等への支援」を最重要課題とするとともに、アフターコロナを見据えた取組みも進めました。

新型コロナウイルスやウクライナ情勢などの影響は世界的な物価高を生み、インフレ抑制の為の金融引き締めにより、世界経済は緩やかに減速しています。一方で国内経済については、経済活動の正常化を背景に内需を中心にペントアップ需要(コロナで抑制されていた需要)など持ち直し傾向にあります。しかしながら地域の事業者さまにおいては、物価高等コスト上昇分の販売価格への転嫁は思うように進んでおらず、また人手不足による賃金上昇など、依然として厳しい状況が続いています。

このような情勢のもと、当金庫では取り組むべき最重要課題として「資金繰り支援」、「経営改善支援」、「個人と地域社会の課題解決支援」に取り組みました。「資金繰り支援」では、新たなステージでの資金繰り支援を行うため、企業の実態把握や事業性評価の深掘りに努めました。「経営改善支援」では、「ともにプロジェクト」という活動名称でお客さまの課題解決支援に注力し、経営改善や本業支援など様々な課題解決に取り組むとともに、課題解決支援の高度化を図っています。「個人と地域社会の課題解決支援」では、NISAやつみたてNISAといった制度を活用し、資産形成層への支援に取り組んでいます。

以上の取り組みを進めてきた結果、本年度の業務純益は13億7千5百万円、経常利益は12億5千6百万円、当期純利益は8億7千8百万円となりました。

また経営の健全性を示す自己資本比率は10.70%となり、国内基準の4%を上回る結果を維持することができました。

令和5年度は、引き続き「ともにプロジェクト」を通じた資金繰り支援や経営改善支援による地域のお客さまの課題解決支援並びに個人と地域社会の課題解決支援に尽力していきます。また、金融仲介機能を十分に発揮することで、地域経済の発展に貢献してまいります。

これらの取り組みを中長期的な視点を持って進めていくことにより、<ひめしん>は、将来にわたって地域と共存し、お客さまにとって親しみやすく頼りにされる存在であり続けることを目指します。当金庫への変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。