かながわ信用金庫について

TRIbankグループ業務提携の取組みについて

業務提携の背景と目的

金融自由化に伴う競争の激化等に対応するため、平成2年9月に三浦信用金庫(現かながわ信用金庫)、平塚信用金庫、小田原信用金庫(現さがみ信用金庫)は、地域内住民及び中小企業等のニーズを満たす地域金融機関としての経営理念を尊重し、それぞれの独立性を堅持しつつ、スケールメリット及びコンセントレーションメリットを享受する新たな方法として、信用金庫業界初となる本格的な業務提携を行ないました。
神奈川県東部に店舗網を展開する三浦信用金庫、県央部に店舗網を展開する平塚信用金庫、県西部に店舗網を展開する小田原信用金庫が業務提携をしたことで、神奈川県全域をほぼ網羅する提携グループとなりました。

TRIbankの誕生

業務提携から約2年後の平成4年9月にGI(グループ・アイデンティティー)を導入し、提携グループの呼称を「TRIbank(トライバンク)」に決定し、共通のデザインやキャラクターを定めました。
TRIbankのTRIは「3」を表す言葉で、三金庫の共栄という基本方針とともに、提携により「お客さま」、「信用金庫」、「職員」の共栄を実現したいという願いが込められています。また、TRIは「鳥」とも読めることから、共通のデザインやキャラクター等については鳥をモチーフにしたものを採用しています。

業務提携に係る取組み

  1. TRIbankの浸透に向けて
    三金庫の各店舗やATMにはTRIbankのロゴを表示し、広くご案内しています。
    また、三金庫の職員が表面にはGIに基づいたTRIbankのロゴとカモやカワセミなどのイラストを配し、裏面にはTRIbankのコンセプトを表示した共通デザインの名刺を使用することで、TRIbankグループをお客さまにアピールしています。
  2. スケールメリットの享受
    ポスター及びカレンダー等、お客さまに配布する各種媒体について、共同で作成することで、コストを削減しています。また、10周年、20周年を記念して実施したラジオCM(10周年)、電車中吊り広告(20周年)では、費用を三金庫で按分することで、各金庫の負担を軽減した、より効果的な宣伝活動を実施することができました。
  3. お客さまの課題解決への連携
    信金中央金庫と連携し、三金庫の取引先と㈱小田急百貨店及び小田急商事㈱(小田急OXストア)との、食をテーマとした「三金庫合同個別商談会」を平成23年に実施しました(平成25年より神奈川県内8信金合同で商談会を実施しているため、現在はTRIbankとしては実施していません)。
    また、案件の特性に合わせ、三金庫の協力関係に基づく協調融資を行うなど随時対応し、お客さまの課題解決に係る連携を行っています。
  4. 人事交流
    業務提携を活用していくために、三金庫の役員各2名の合計6名で構成する「業務提携委員会」を設置するとともに、業務別に専門部会を組織しています。委員会・部会については定期的に開催し、情報交換を行っています。お互いに胸襟を開いて気兼ねなく相談できる関係が醸成されており、担当者間でも日頃から情報交換を行っています。
    また、三金庫役員を含めた管理者を対象としたコンプライアンスセミナー、入庫4年目の中堅職員を対象としたキャリアアップ研修、入庫1年目の職員を対象とした新入職員研修など、階層別の研修について合同で行っています。同世代の他金庫の職員と合同で研修を行うことで、視野を広げる機会となっています。
  5. お客さまの利便性の向上
    三金庫相互間での窓口振込手数料及びATM手数料を、自金庫扱いと同様にする割引サービスを行っています(ただし日曜日の入金を除きます)。神奈川県全域をほぼ網羅していることから、お客さまの利便性は高いものと認識しています。
  6. 地域貢献活動
    平成21年8月には「TRIbank エコプロジェクト」を発足し、合同での海岸清掃や環境に配慮した金融商品及びサービスの提供を通じて、地域金融機関として環境問題に積極的に取組んでいます。毎年9月に三金庫それぞれのエリアで海岸等の清掃ボランティア活動を初め、三金庫定期預金合同キャンペーンでは神奈川県の環境保全団体等へ寄附を行ったことで、スケールメリットを活用できた取組みとなっています。

今後の展望

人口の減少、少子高齢化を要因とした経済規模拡大の鈍化、中心市街地や地場産業の疲弊、事業所数の減少に加えて、リテール分野での金融機関の競合の激化など、今日の地域金融機関を取り巻く環境は非常に厳しい状況となっており、業務提携の重要度は益々高まっています。
今後も三金庫の経営理念や独立性を尊重しながら、業務提携を通じて地域の方々及び中小企業のニーズに対応し、地域とともに持続的な発展を続けていきたいと考えています。

以 上


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