朝日信用金庫

「朝日の丸山」として
信じてもらうために。

豊島町支店 営業係
丸山 岳(2017年入庫)GAKU MARUYAMA

数千の出会い。
数千の信頼。

自転車で外回りをしていると、信号待ちのたびに声をかけられるんです。「丸山くん、この間はありがとうね!」「相談があるから、あとで寄ってくれないかな」…みなさん、私が担当するお客さまです。ここ台東区・鳥越エリアの営業担当として約5年。毎日20件、多い日には40件以上の顧客訪問を続けるうちに、多くのお客さまが顔を覚えてくださいました。「とにかく、会いに行く」。新人時代に教わり、今でも一番大切にしていることです。たとえ用件がなくても、近くを通ったら顔を出し、1分でも2分でも世間話をする。そうして一人の人間として関係性を築くことが信頼につながっていきますし、地域に根ざす信用金庫の強みでもあると思っています。これまでにお会いしたお客さまは、数千人以上になりますね。

社長様との、
最期の約束。

中でも、忘れられないお客さまがいます。ご夫婦二人で機械商社を経営されている社長様。仕事に対して非常に厳しく、私の知識不足や営業担当としての姿勢について、当初はお叱りを受けてばかりでした。それでも毎日足を運び、少しずつ信頼を頂けるようになった入庫3年目のある日。預金商品の提案をし、「明日お金を取りに来てくれ」とお約束をした翌日のことでした。事務所に社長がご不在で、奥様に事情を伺うと、急病で入院されたとのこと。この状況で商談はできないと思い数日待っていると、再びご連絡がありました。

急いで事務所へ伺うと、奥様からショックな知らせが。社長様が息を引き取ったというのです。あまりに急な訃報に言葉を詰まらせていると、奥様が一通の封筒を差し出しました。それは、数日前、お預かりすると約束していた現金。「朝日の丸山なら信頼できるから、このお金は彼に預けてほしい」と、病室で奥様に託されたというのです。

すべての想いに、
向き合い続ける。

「営業担当が自分ではダメなんじゃないか」と思い悩んだことも何度もありました。それでも、諦めずにお客さまと向き合い続ければ、必ず信頼してもらえる。そう思えるようになったのは、間違いなく、この社長様のおかげだと感じています。その後、会社は畳むことになり、法人閉鎖の手続きまでお手伝いさせていただくことに。すべてが完了したあと、奥様から「この会社の最後の担当が丸山さんで良かったです」との言葉を頂きました。お叱りを受けるばかりだった1年目から、少しずつ心を開いていただけるようになり、最後はここまで信じていただけるようになった…。毎日のように訪問し、会話を交わし、どんな小さなご要望にも応えながら、関係を深めた数年間。社長様との日々を振り返り、こみ上げてくるものを抑えられませんでした。“金融機関”としてではなく、「朝日の丸山」として、一人でも多くのお客さまに頼りにしていただけるように。私は今日も、この街を走り続けます。

燃える瞬間

誰かの期待に応えたい。その想いが、原動力になっています。頼ってくださるお客さま、育ててくれた上司、先輩。入庫1年目で成果を上げられず苦しんでいたときには、当時の上司が、毎日必ず同行訪問の時間を作ってくれました。上司にも自分の担当案件があるにも関わらず、1日に何時間も指導の時間を割いてくれたのです。自分を成長させてくれた人たちへ恩返ししたい。期待を越えていきたい。その気持ちが、私を熱くさせてくれるんです。

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