朝日信用金庫

ひとりの人間として、
信頼してもらえるか

上野支店 営業係長
藤原 誠大(2010年入庫)MASAHIRO FUJIWARA

「このままでは
ダメです!」
と社長に直談判

法人向けの営業の場合、商談相手になるのは、自分より人生経験がはるかに豊富な中小企業の社長です。だからこそ、ひとりの人間として信頼してもらえるように、大事にしていることがあります。約束は必ず守ることと、嘘は絶対につかないことと、腹を割って話ができる雰囲気をつくることです。

はじめのうちは私自身、社長が相手になると緊張し、どこか遠慮してしまう部分がありました。変わったきっかけは、あるお客さまとの出会いです。何十億という売上がある一方、在庫管理に無駄があり、毎期数千万近くの赤字が出ていた企業でした。お取引のある金融機関は、朝日信用金庫のみ。営業担当である自分が何とかしないと潰れてしまうと危機感を覚え、遠慮している余裕はありませんでした。「このままではダメです!」と社長にはっきり意見を伝えました。

その会社の一員に
なったかのように、
考える。

普通であれば「口出しをするな」とお叱りをいただいてもおかしくない状況です。祖父と孫くらい年齢の離れた私を、社長が頼りにしてくれたのは、ひとりの人間として、私のことを信頼してくださっていたからだと思います。その会社の一員になったかのように、毎日のように足を運び、その会社のためになることを必死で考えて、行動していました。在庫管理のシステムを変えるために別のお客さまをご紹介するなど、本業以外でもできることはないか奔走しました。

その結果、1年後には黒字化させることができたのです。最終の決算を見る前に別の支店に転勤になったため、そのお客さまの担当からは外れてしまったのですが、私にとって非常に印象に残る仕事になりました。

上司から自分へ。
自分から部下へ。

お客さまとの向き合い方、収益に対する意識、時間の使い方、社会人としての心得など、今の私の仕事のスタイルは、尊敬する上司に入庫間もない頃に指導されたものです。抜群に仕事ができて、お客さまだけでなく庫内のメンバーからも信頼が厚い方でした。些細なことでも、あえて大きな声で部下を褒めてくれるのです。入庫間もない頃は、その上司に褒めてもらいたいという一心で、結果を出そうとしていました。

営業係長になった今は、私がその時の上司と同じ立場です。自分が教えてもらったことを、二人の部下に伝えていけたらと思っています。上司の立場になって初めて、部下の成長がこんなにも嬉しいものなのだと知りました。昨日できなかったことが、今日できるようになっているのを見ると、それだけで誇らしいです。そんな時は、自分がしてもらったように、あえてみんなに聞こえるような大きな声で褒めるようにしています。

燃える瞬間

知らないことや、やったことがないことに出会ったときに燃えます。10年以上現場を経験すると、大抵のケースを一度は経験しています。しかし、そこに甘んじてはいけないと思うのです。やったことがないことをやり続けないと、人は成長しません。これからも恐れず、新しいことに挑戦していきたいです。

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