理事長 矢部 甲子■ ■ 2 ■ ■き続き行い、485百万円増加の101,678百万円とすることができました。定期積金契約高は、対前期比674百万円減少の47,428百万円となりました。 利益面では、低金利環境が続くなか本業重視の営業活動に注力し、経常利益388百万円(対前期比7百万円増加)、当期純利益で266百万円(対前期比10百万円増加)を計上することができました。 なお、自己資本比率につきましては、順調な利益確保による自己資本の充実により11.13%となり、引き続き健全性を維持することができました。 令和5年度のわが国経済は、政府の「総合経済対策」の下支えにより回復基調の維持が見込まれておりますが懸念材料も多く、先行きの見通しにくい状況にあります。 企業業績は、経済の緩やかな持ち直しが続く中、インフレ率上昇や金融政策の変更、コロナ感染再拡大や中国を中心に不透明感を強める海外景気という懸念材料も加わり難しい経営環境にあります。このような中、当金庫の主要な取引先である中小企業・小規模事業者においても、海外景気の下振れが国内景気を下押しするリスクや国内の企業物価上昇の価格転嫁難など、厳しい状況が続くものと考えられます。 このような環境の中で当金庫におきましては、地域経済の発展のため、お取引先中小企業・小規模事業者が持つ技術力や将来性を重視した事業性評価に基づく融資・コンサルティング機能の一層の取り組み強化を図るとともに、金融仲介機能の更なる質の向上に向け、顧客ニーズを的確に捉えた商品やサービスをタイムリーかつスピーディーに供給することに努めてまいります。 お取引先が抱える様々な課題の解決に取り組み、地域の成長・発展に貢献する一層の努力と積極的な取り組みにより、中小企業・小規模事業者、個人・地域に対する支援に向け全力で取り組んでいく方針です。 さらに、環境問題、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与対策、反社会的勢力や特殊詐欺、サイバーセキュリティへの対応、また、コンプライアンス・リスク管理態勢および顧客サポート態勢の一層の充実により、当金庫がこれまで築き上げてきた「信用」「信頼」をさらに強いものにし、地域のお客様に「毎日感謝」の気持ちを持ち、地域金融機関としての社会的使命・役割を充分に発揮していく所存であります。令和5年6月
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