――――――――――――――――――――――――――――――――――――泊食―― 信用リスクとは、取引先の倒産や財務状況の悪化などにより、当金庫が損失を受けるリスクをいいます。当金庫では、信用リスクを当金庫が管理すべき最も重要なリスクであるとの認識のもと、与信業務の基本的な理念や手続等を明示した「信用リスク管理要領」、「融資事務取扱規程」、「融資決裁規程」等を制定し、広く役職員に理解と遵守を促すとともに、信用リスクを確実に認識する管理態勢を構築しております。 信用リスクの評価につきましては、融資審査時点での債務者区分の決定、厳格な自己査定を年4回実施するとともに債務者区分決定時に信用格付制度を補完的に活用しております。また、マートン型マルチファクターモデルによるモンテカルロ・シミュレーションを活用して、信用リスク(信用VaR )の計量化も行っております。さらに貸出限度額や大口貸出先を管理することで特定の債務者への与信集中を回避、業種毎の残高構成を管理することで特定業種への与信集中を回避する等のポートフォリオ管理も実施しております。以上、一連の信用リスク管理の状況につきましては、ALM委員会や常務会で協議検討を重ねるとともに、必要に応じて理事会へ報告する態勢を整備しております。 信用コストと定義されます貸倒引当金につきましては、「自己査定規程」及び「償却及び引当に関する規程」に基づき、自己査定における債務者区分毎に算出しております。一般貸倒引当金にあたる正常先、その他要注意先、要管理先につきましては、債務者区分毎の債権額にそれぞれの貸倒実績率に基づいた予想損失率を乗じて算出しております。また、個別貸倒引当金に関しましては、破綻懸念先は、債権額から担保の処分可能見込額、保証による回収可能見込額等を減算し、残債権額に貸倒実績率に基づいた予想損失率を乗じて算出しております。実質破綻先及び破綻先につきましては、債権額から担保の処分可能見込額、保証による回収可能見込額等を減算し、残債権額の全額を引当てております。なお、それぞれの結果については監査法人の監査を受けるなど、適正な計上に努めております。 信用リスクに関するエクスポージャー及び主な種類別の期末残高年 (単位: 百万円)三月以上延滞エクスポージャー550―550103――15―――139――――――260――――32―550〈地域別・業種別・残存期間別〉 エクスポージャー区分 信用リスクエクスポージャー期末残高地域区分 業種区分期間区分内239,090 243,098104,124 107,36854,44755,455国外25,969 25,968国―25,96925,968地域別合計265,059 269,066104,124 107,36880,41781,424業18,352 20,577製5,90710,10913,792農業、林業866―866鉱業、採石業、砂利採取業139―57建5,433―5,279電気・ガス・熱供給・水道業3,51912,31611,71616,121 15,235情報通信業2,990 2,1082,386運輸業、郵便業13,321 13,1509,3333,631卸売業、小売業6,544 4,8756,3591,401金融業、保険業99,332 100,9386,15429,06928,669不動産業13,697 13,54413,071 12,994500物品賃貸業48―35学術研究、専門・技術サービス業77―62宿業311―295飲業885 901―生活関連サービス業、娯楽業―1,6611,878 教育、学習支援業―183 165医療、福祉3,194 ―4,058その他のサービス4,054 1,5221,999国・地方公共団体等52,375 55,01933,341 36,69413,47511,901個―そ―業種別合計265,059 269,066104,124 107,36880,41781,4241年以下68,339 66,11418,267 22,4893,3761年超3年以下32,882 31,66219,699 18,3184,2873年超5年以下23,733 22,97915,831 14,4197,4875年超7年以下16,705 13,58712,345 11,4712,1157年超10年以下29,482 42,31312,639 14,94615,84322,36610 超72,367 71,38021,377 21,48942,88941,790期間の定めのないもの21,546 21,029―残存期間別合計265,059 269,066104,124 107,36880,41781,4242022年度2023年度2022年度2023年度2022年度2023年度2022年度2023年度2022年度2023年度2022年度2023年度399―3992――17―――135――――――211――3―28―399人18,933 18,68318,933 18,683他6,353 ―(注) 1.オフ・バランス取引は、デリバティブ取引を除く。 2.「三月以上延滞エクスポージャー」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から三月以上延滞している債務者に係るエクスポージャーのことです。3.上記の「その他」は裏付となる個々の資産の全部又は一部を把握することや、業種区分に分類することが困難なエクスポージャーです。具体的には現金、有形固定資産等が含まれます。貸出金、コミットメント及びその他のデリバティブ以外のオフ・バランス取引――造設の――6,722 761 375,330 3,697 ―3,645 5,427 4,604 761 37 業5,600 4877310 885 1,878 183 3,194 1,971 35622969011,6611654,0583,5256,0233,964 4,231債 券デリバティブ取引―2,7119,334900500―――――――1,9983,4196,1727,7304,360株式等その他―80,51780,274―――80,51780,274877―1,520―――82―――269154―107―278279―185340――21681―65,65866,11412548―――――――11――――――――――――――8426,423―5,558――――6,3536,023―80,51780,274―46,65240,248―7,0119,0561,071171――――5,000―1,000―8,1008,100―17,58216,797―80,51780,27441■ 信用リスクに関する事項金庫の財産の状況に関する事項3.信用リスクに関する事項(リスク・ウェイトのみなし計算が適用されるエクスポージャー及び証券化エクスポージャーを除く)■ リスク管理の方針及び手続の概要
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