(2020年10月〜12月期実績、2021年1月〜3月期見通し)
新型コロナウイルス感染症の第3波拡大により、先行きの景況感の上振れは期待できない状況である。
2020年11月の有効求人倍率は、全国平均1.06倍で前月比0.02ポイント増加している。一方、11月の国内企業物価指数は前月と同水準の99.9%である。
当庫の調査においては、今期の景況感について売上、収益とも前期比増加となった。
来期(2021年1〜3月期)についても、売上、収益ともに増加する見通しとなっている。
2020年10月から12月期の日経平均株価は、10月末まで、米国大統領選挙の先行き不透明感から、方向感に欠け、23,000円程度で推移したが、11月上旬、新型コロナウイルスワクチンの良好な治験結果を受けて上昇し、年末終値としては歴代3位の高値となる27,444円で引けた。
最高 | 最低 | |
10月 | 23,671 | 22,977 |
11月 | 26,644 | 23,295 |
12月 | 27,568 | 26,436 |
今期(10〜12月期)の全業種の業況は前年同期比で、売上額▲7.4%、売上数量▲7.1%、収益が▲7.1%となった。前期(7〜9月期)との比較では売上額は2.3ポイント増加、売上数量は2.6ポイント増加、収益は2.1ポイント増加した。
前期に比べ、売上額が増加したと回答した事業所は3.6ポイント増加して25.9%、減少したと回答した事業所は6.0ポイント減少して56.3%になった。また、変わらずとの回答をした事業所は2.4ポイント増加して17.8%となった。
収益が前期に比べ、増加したと回答した事業所は4.9ポイント増加して21.8%、減少したと回答した事業所は7.4ポイント減少して52.6%となった。また、変わらずとの回答した事業所は2.5ポイント増加して25.6%となった。
今期(10〜12月期)の全業種総合の売上額D.I.は、▲30.4となり、前期(7〜9月期)に比べ9.6ポイントの増加となった。
来期(1〜3月期)についてのD.I.は、▲47.4となり、今期に比べ17.0ポイントの減少を予想している。
今期(10〜12月期)の全業種総合の収益D.I.は、▲30.8となり、前期(7〜9月期)に比べ12.3ポイントの増加となった。
来期(1〜3月期)についてのD.I.は、▲38.3となり、今期に比べ7.5ポイントの減少を予想している。
対前期比売上額DI | 2020年 1月〜3月 |
2020年 4月〜6月 |
2020年 7月〜9月 |
2020年10月〜12月 | 2021年 1月〜3月 予想 |
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見通し | 実 績 | |||||
増加した | 14.2 | 10.3 | 22.3 | 13.2 | 25.9 | 12.6 |
変わらず | 27.6 | 9.0 | 15.4 | 27.1 | 17.8 | 27.4 |
減少した | 58.2 | 80.7 | 62.3 | 59.7 | 56.3 | 60.0 |
「増加」― 「減少」 | ▲44.0 | ▲70.4 | ▲40.0 | ▲46.5 | ▲30.4 | ▲47.4 |
対前期比収益DI | 2020年 1月〜3月 |
2020年 4月〜6月 |
2020年 7月〜9月 |
2020年10月〜12月 | 2021年 1月〜3月 予想 |
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見通し | 実 績 | |||||
増加した | 15.6 | 11.0 | 16.9 | 14.7 | 21.8 | 14.3 |
変わらず | 32.1 | 14.5 | 23.1 | 26.4 | 25.6 | 33.1 |
減少した | 52.3 | 74.5 | 60.0 | 58.9 | 52.6 | 52.6 |
「増加」― 「減少」 | ▲36.7 | ▲63.5 | ▲43.1 | ▲44.2 | ▲30.8 | ▲38.3 |
*このレポートは高岡市内160社、射水市19社の計179社について景気の現況と 見通しについて調査を行ったものです。(回答135社、75.4%)