

2026年9月30日
こんにちは。事業支援部の齋木です。
このたび、一般社団法人アジア経営戦略研究所さまよりお声がけいただき、「2026年AIBS学会アジアエグゼクティブセミナー」(AIBSインド ムンバイツアー/3泊5日の海外研修)に総勢16名、うち当金庫からは10名の職員が参加させていただきました。
インド(正式名称:インド共和国)は、南アジアに位置する人口14億人超(世界1位)、平均年齢はなんと約29歳(日本は約50歳)のエネルギッシュな民主国家です。
経済面からみても高度成長ぶりは顕著で、2026年度の実質GDP成長率は6.6%予測とトップクラスの高成長を維持。モディ政権はMake in India(メイク・イン・インディア)や生産連動型優遇制度(PLI)を推進し、製造業の育成と外資誘致による経済大国化を目指しています。
当然、日本の民間企業もインド進出に注力していて、今回の研修では経済と商業の中心都市「ムンバイ」とその周辺地域を視察しました。
研修のカリキュラムは、かなりタイトなスケジュールで充実の視察・見学プログラムが組まれ、道中も現地ガイドの方からインドの風習(宗教感をベースとする生活習慣や死生観)の説明もあり、観るもの、聴くもの、口にするもの、初めてづくしで情報がいっぱい。よく「インドに行くと人生観が変わる」といいますが、まさにそれでした。
訪問先のひとつであるSMBC(三井住友銀行)ムンバイ支店で説明いただいた方は、日本で学生のころからODA(政府開発援助)に関心を持ちつつも寄付や援助でなく、金融(ビジネスで)発展途上国と向き合いたいと入行。現在は念願叶ってムンバイ支店に着任されたそうです。
現地通貨建ての預金・融資・送金・輸出入に関連する幅広い取引を展開するビジネスシーンでは、日本にないインド特有の難しさがあるとのこと。例えばお取引についての質問に現地CFOが答えてくれず、じっと目を見て無言の膠着状態に遭遇。頻繁に変わる行政等のルール変更対応が必要で「昨日の常識が今日は通じない」は日常茶飯事とのことでした。
インドの方と金融面で向き合う過程には冷静さとともに“インドのためになりたい”という情熱なしに進めることは困難と知り、背筋が自然とピンと感化されるものがありました。


メインイベントの「AIBSアジアエグゼクティブセミナー」では、インド交通インフラ(地下鉄・高速鉄道)事業推進の立役者、阿部玲子さま(株式会社オリエンタルコンサルタンツ グローバル執行役員兼インド現地法人 代表取締役会長)による特別講演が印象に残っています。
ムンバイの地下鉄は、実際は地上部分が大半です。道路は常に車がすし詰めの渋滞状態で鉄道の設置は国民の悲願。インド経済の発展に欠かせない一大プロジェクトです。
地下鉄をゼロから作りあげる課題山積の現場でのやりとりは切実であったに違いないはずが「ねえマダム、ここはこうでしょう」とやりとりは実に軽快。事業を前進させるための段取りの良さ・機転・行動力とお人柄で「この人に任せるとうまくいく」という現場の信頼と士気を高めながら事業をスムーズに遂行されたとのこと。
女性活躍の場が少ないインドで大活躍する阿部さまのお話はわかりやすく、同じ日本人として大変誇らしくもありました。
当初、インドへの渡航は不安9割で二の足を踏んでいた私たち職員ですが、インドで数日間過ごし、高層ビルのすぐそばにスラムがある格差社会、ゴミが散乱してトイレはまだまだ整備されているとはいえず、日本とのギャップを痛感するとともに考え方や視野が広がりました。今回の経験は今後の金庫生活に役立つと確信しています。
遠かったインドについて多方面から多くのことを学び、大変勉強になりました。
一般社団法人アジア経営戦略研究所さま、亜細亜大学および関係者の皆さま、貴重な経験をさせていただきありがとうございました!