理事長 理事長

理事長ごあいさつ

 皆様には、ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。

 平素は、遠軽信用金庫に格別のご愛顧を賜り厚くお礼申しあげます。

 さて、2022年度の国内経済は、ロシアのウクライナ侵攻の影響による資源価格の上昇や新型コロナウイルスの変異株による感染拡大の影響により、総じて厳しい状況にあったものの、コロナワクチン接種の効果や新型コロナウイルスの水際対策緩和を受け、インバウンド需要に回復の兆しが見られたことに加え、国内消費においても、外食、観光、娯楽などへの支出が底堅く推移し、景気は緩やかに持ち直す状況となりました。

 一方、北海道内の経済も、個人消費において、「全国旅行支援」の実施などに伴う人流の回復を背景に、飲食・宿泊サービス業など対面型サービス業が復調に向かい、景気は緩やかに回復する状況となりました。

 このような経済情勢の中、当金庫は堅実経営を基本とし、業容の拡大及び経営基盤の拡充を図りながら、強靭な経営体質の構築に努めました結果、756百万円の当期純利益を計上することができました。また、金融機関の経営の安全性・健全性を示す自己資本比率は、18.88%と国内基準(4%)を上回る高い水準を確保したほか、不良債権比率も1%を下回る0.60%と低い水準を維持していることから、経営の健全性は十分に確保されているものと評価しております。

 新年度におきましては、物価高騰や海外経済減速の懸念などの不安材料を内包しているものの、新型コロナウイルスの5類への移行を受け、経済活動が本格的に正常化に向かい、内需を中心とした緩やかな景気回復が期待される中、当金庫は、引き続き取引先の資金繰り支援などを積極的に行うとともに、事業承継や人材確保などの経営課題解決に積極的に取り組み、地域経済を支えていく方針であります。

 また、2019年6月に地区拡張した千歳市において、11月6日に千歳支店を開店することとなりました。千歳市周辺には、ラピダス(株)の進出が決定しており多額の設備投資による経済効果が大いに期待される地域であり、当金庫の特徴を活かし、オホーツクの風を吹かせられるように取り組んでまいりますので、今後とも一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申しあげます。

 

2023年7月

理事長 島田光隆

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