

理事長ごあいさつ
皆様には、ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。
平素は、遠軽信用金庫に格別のご愛顧を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、2023年度の国内経済は、世界的な景気拡大維持と日本銀行による金融緩和政策継続のもと、円安や株価高騰、新型コロナウイルスの感染症法上の分類変更による大規模イベントの復活及びインバウンドの回復等により、緩やかな景気回復が続いてきました。
一方、北海道内の経済も、物価上昇による建築資材の高騰や人材不足等の課題はあるものの、次世代半導体の量産を目指すラピダスの千歳市進出や人流の回復により観光・飲食業などの対面型サービス業が復調していることから、緩やかに景気回復する状況となりました。
このような経済情勢の中、当金庫は堅実経営を基本とし、業容の拡大及び経営基盤の拡充を図りながら、強靭な経営体質の構築に努めました結果、765百万円の当期純利益を計上することができました。また、金融機関の経営の安全性・健全性を示す自己資本比率は、18.27%と国内基準(4%)を上回る高い水準を確保したほか、不良債権比率も1%を下回る0.61%と低い水準を維持することができ、安心してお取引いただける経営内容と認識しております。
新年度におきましては、海外経済減速の懸念や労働時間制限による「2024年問題」などの不安材料を内包しているものの、コロナ禍収束による消費行動の変化やインバウンドの復活、DX・GX投資により、引き続き緩やかな景気回復が期待される中、当金庫は、引き続き取引先の資金繰り支援などを積極的に行うとともに、事業承継や人材確保などの経営課題解決に積極的に取り組み、地域経済を支えていく方針でありますので、今後とも一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2024年7月
理事長 市川裕紀