西胆振地域について

位置

北海道の中央南部にある胆振地域は、北海道の14振興局のうち、胆振総合振興局の管轄になり、4市7町あります。
その中で、西部地域には、伊達市・室蘭市・登別市・洞爺湖町・豊浦町・壮瞥町の3市3町があり、西胆振地域と言われています。

地勢

西胆振地域は、太平洋沿岸西部の噴火湾(内浦湾)を有する変化に富んだ海岸沿いの平坦地から内陸部に向かって丘陵地、山岳と続きます。ほぼ中央に周囲約43kmの洞爺湖や有珠山(標高733m)、昭和新山(同398m)、東にはホロホロ山(同1,322m)、オロフレ山(同1,230m)、鷲別岳(同911m)が南北に並んでいます。

自然

  • 西胆振地域には、1949年、支笏洞爺国立公園(公園面積99,473ha)に指定されたエリアがあり、優れた数々の景勝地を有しています。
  • 約11万年前の火山活動によって誕生したカルデラ湖の洞爺湖周辺は、有珠山や昭和新山など国際的にも重要な火山現象と火山地形を呈しています。
  • これらの地質遺産や雄大な自然遺産、さらに縄文遺跡などの歴史遺産を有する西胆振地域西部の4自治体(伊達市、洞爺湖町、豊浦町、壮瞥町)では、2009年8月、国内初のユネスコ世界ジオパークに登録された「洞爺湖有珠山ジオパーク」(大地の公園)が形成されています。
  • 登別温泉周辺は、活火山倶多楽とともに登別火山を形成している日和山(標高377m)の噴火活動によってできた爆裂火口跡の登別地獄谷や大湯沼など各所で火山現象が見られ、種類豊富な泉質と湧出量をもつ登別温泉・カルルス温泉郷を形成しています。

気候

西胆振地域は、積雪寒冷の厳しい北海道にありますが、冬は比較的温暖な気候に恵まれ、暮らしやすい地域です。
春の訪れは比較的早く、夏は蒸し暑さがなく、さわやかな秋が続き、冬は山間部の一部を除いて積雪量が少ないなど年間を通じて恵まれた気候にあります。

交通

西胆振地域は、新千歳空港と北海道新幹線新函館北斗駅の中間程の位置にあり、地域内を北海道縦貫自動車道(道央自動車道)とJR室蘭本線が横断しています。

西胆振地域の3市3町

  • 西胆振地域の3市3町は、それぞれの歴史や地勢、地域の特色などを活かしながら発展してきました。
    この西胆振地域は、北海道らしい雄大な景観をはじめとして、身も心も癒される道内屈指の温泉地を有し、北海道を代表する重化学工業等の工場群、恵まれた気候を背景に生産される多種多様な農産物、噴火湾などから水揚げされる豊富な魚介類など北海道の魅力がまるごと凝縮された地域です。
  • 3市3町では、2010年に室蘭市を中心市とした「西いぶり定住自立圏形成推進協議会」を設置し、定住に必要な機能の確保充実、地域資源を活かした経済活性化と交流促進を図り、圏域として魅力ある地域形成を目指し取り組みを進めてきています。
    ※「定住自立圏」~ 人口5万人以上の中心市と周辺市町村が協定を締結し形成される地域(圏域)をいいます。
  • さらには、地域の恵まれた医療環境を活かして、都市部の中高年層を地方へ呼び込もうと官民が連携し、「西いぶり『生涯活躍のまち(日本版CCRC)』構想推進協議会」を2016年5月に設立しました。多世代の地域住民と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくりを目指しています。当金庫も同協議会の構成団体の一員として参加しています。
    「日本版CCRC」~ Contenuing Care Retirement Communityの略で仕事をリタイアした人が第二の人生を健康的に楽しむ街として米国から生まれた概念。都市部の中高年層に医療・介護の受け入れ能力がある地方への移住を促す国の構想。
  • 当金庫では、特に西胆振地域の西部1市3町の基幹産業である農業が、担い手の不足や高齢化の進展、耕作放棄地の増加など厳しい環境におかれていることを踏まえ、地域の農家をはじめ農業関連事業者、行政等関係機関の参加を得て、2017年2月に「地域農業を考える会」を発足、4回の議論を経て同年11月に「西いぶりアグリチャレンジ会議」として発展的に改組し、GAP認証取得支援など地域農業活性化への取り組みに注力しています。