近岡屋醤油株式会社
近岡志緒美・由紀
同店は、大正8年創業以来、蔵人たちが手返し手櫂を続け、甘味の豊かな能登の醤油の味を頑なに守っています。昔ながらの杉樽木桶で2年間仕込んだ自家製のもろみはまろやかな味を醸し出し、地元能登の人達にこよなく愛され続けてきました。
もろみを熟成させるもろみ蔵の柱や梁には、創業以来蔵人たちの懸命な醤油づくりを見守ってきた酵母菌や乳酸菌が棲んでおり、『近岡屋醤油店を支える「宝」として、地域の方々のためにも“未来”に繋いでいきたい』と代表の志緒美さんは熱い想いを語って下さいました。
私たちにはそれが8代目由紀さんへの期待と激励のメッセージに思えてなりませんでした。
その8代目の由紀さんは地産地消にチャレンジし地域の子供達の将来にも貢献したいという未来への強い意志を伝えて下さいました。
由紀さんが8代目に就くとなんと三人連続の女性代表となります。
重労働といわれる醤油づくりを守り、支え、繋いできた女性のその優しさと強さこそが同店の本当の「宝」なのかもしれない。
そう確信した1日でした。
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