公的年金はいくらもらえるの?
セカンドライフの主な収入源は公的年金です。
当てにできないとの意見も聞こえてきそうですが、公的年金なしの状態では、セカンドライフの生活は成り立ちません。
それでは、現時点での公的年金の
平均受給額はいくらでしょうか?
平均受給額 | |
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国民年金のみの方(単身者) | 月額54,497円 |
国民年金のみの方(ご夫婦) | 月額108,994円 |
厚生年金に加入していた方(65歳以上単身者) | 月額179,578円 |
夫は厚生年金に加入(65歳以上)、妻は国民年金のみに加入 | 月額234,075円 |
ご夫婦共働き(ご夫婦ともに厚生年金に加入・65歳以上) | 月額287,962円 |
平成26年度・厚生年金保険・国民年金事業の概況より(厚生労働省年金局)試算
セカンドライフは毎月いくらかかるのか?
「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」(公益財団法人 生命保険文化センター)によると、夫婦2人の老後の「最低日常生活費」の平均は「月額22.0万円」でした。ただし、住宅のリフォーム、旅行、病気(介護)などの費用も必要ですので、支出をこの月額22万円だけでしか考えないのでは、将来、貯蓄が底を尽いてしまう危険性が高くなります。
したがって、ゆとりを持たせた試算が必要です。
夫婦2人の老後の「ゆとりある生活費」の平均は
「月額で34.9万円」。
この金額を目安に老後の生活費を考えてみましょう。
公的年金だけでは不足する金額はいくらか?
「見たくない!」金額かもしれませんが、「見なかったことにする!」では、将来、しっぺ返しがあなたを待っているかも?
さらに、60歳で定年退職しその後は無職の場合、現時点では公的年金の支給開始年齢が65歳からですので、その5年間の生活費の確保も必要です。その5年間で退職金・預貯金が底を突いてしまったケースも増えてきています。
公的年金の月額 平均受給額(※) | 月額の 生活費(※) | 月額の 不足額 | 年間の 不足額 | 65歳~90歳までの 不足額(25年間) |
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国民年金のみの方 | 約11万円 | 約35万円 | 24万円 | 288万円 | 7,200万円 |
夫は厚生年金に加入、 妻は国民年金のみに加入 | 約23万円 | 12万円 | 144万円 | 3,600万円 | |
ご夫婦共働き (ご夫婦ともに厚生年金に加入) | 約29万円 | 6万円 | 72万円 | 1,800万円 |
㈱エスティライフ調べ(※)<図表1>の金額、「ゆとりある老後生活費・平均」を千円単位四捨五入している。
セカンドライフに向けての対策はどうするべきか?
セカンドライフに向けた対策は、次の2点です。
①セカンドライフの開始を遅らせる
②セカンドライフの生活費の準備をしっかり
①は「健康とキャリア」の両方が必要で、当てにできない部分でもありますので、①に頼りすぎると、単なる問題の先送りにしかならないかもしれません。
したがって、②の準備をしっかりと行うのが、王道。しかも、50代からの準備では、よほど頑張らないと間に合いません。早い時点で、年金定期預金、個人向け国債、投資信託を使って、時間を武器に「貯める」+「増やす」を行っていきましょう。