高岡信用金庫

景況レポート

(2025年10月~12月期実績、2026年1月~3月期見通し)

今期(10~12月)は、卸売業、サービス業を中心に売上、収益ともに前期からの回復が見られたが、製造業、建設業、不動産業、小売業では前期を下回る結果となった。

来期(1~3月)については、設備関係業の一部等を除き、ほとんどの業種で売上、収益ともに今期比低下を見込んでおり、長引く物価上昇に対して価格転嫁が十分に進んでない状況や、人件費等の増加に苦慮していることが調査結果から読み取れる。

概況

2025年11月の有効求人倍率は、全国平均1.18倍で、前月と同水準であった(富山県は1.44倍で前月比0.03ポイント低下)。
一方、12月の国内企業物価指数(速報値)は前月比で+0.1%、前年比では+2.4%と前月から上昇率は鈍化し、2025年の平均では前年比+3.2%となり過去最高を更新した。また、今期(10~11月)の消費活動指数(季節調整済・旅行収支調整済)は4期連続の前期比増加となる98.5(2015年=100)となり、前期(7~9月)比では+0.3%であった。月別では10月は98.3、11月は98.7であった(日本銀行HPより)。

当庫の調査においては、今期(10~12月)の景況感(D.I.)は、売上、収益ともに、前期を上回る結果となった。

来期(1~3月)については、売上、収益ともに大きく低下する見通しとしている。

今期(10~12月)の日経平均株価は、積極財政を掲げる高市政権の誕生やAI関連銘柄の株価上昇により10月下旬にかけて大幅上昇し史上初めて52,000円を突破したが、11月中旬にかけては、米国ハイテク株安を受けて48,000円台半ばまで下落した。12月以降は、50,000円を中心としたレンジで推移し、50,339円で引けた。

日経平均株価(単位:円)

 最高最低
10月52,41144,550
11月51,49748,537
12月51,02849,001

業況

今期(10~12月期)の全業種の業況(前年同期と比較した増減率の平均)は、売上額▲1.2%、売上数量▲1.5%、収益が▲1.3%となり、前期(7~9月期)との比較においては、売上額、売上数量で若干下回り、収益では若干上回った。

また、今期における全業種平均での売上額D.I.は、前期より5.7ポイント上昇の▲0.5、収益D.I.も10.9ポイント上昇の▲2.3となり、いずれも前期を上回る結果となった。

しかし、来期(1~3月期)見通しの全業種平均のD.I.では、売上額で今期より27.0ポイント低下し▲27.5を予想、収益でも今期より22.3ポイント低下の▲24.6を予想している。

売上額DI(「増加」-「減少」の社数構成比)

今期(10~12月期)の全業種総合の売上額D.I.は、▲0.5となり、前期(7~9月期)に比べ5.7ポイント上昇。

来期(1~3月期)についてのD.I.は、▲27.5となり、今期に比べ27.0ポイントの低下を予想している。

収益DI(「増加」-「減少」の社数構成比)

今期(10~12月期)の全業種総合の収益D.I.は、▲2.3となり、前期(7~9月期)に比べ10.9ポイントの上昇。

来期(1~3月期)についてのD.I.は、▲24.6となり、今期に比22.3ポイントの低下を予想している。

対前期比売上額DI 2025年
1月~3月
2025年
4月~6月
2025年
7月~9月
2025年10月~12月 2026年
1月~3月
予想
見通し実 績
増加した 26.3 32.8 33.2 31.4 35.4 16.3
変わらず 25.8 26.4 27.4 39.5 28.7 39.9
減少した 47.9 40.8 39.4 29.1 35.9 43.8
「増加」―「減少」 ▲21.6 ▲ 8.0 ▲ 6.2   2.3 ▲ 0.5 ▲27.5
対前期比収益DI 2025年
1月~3月
2025年
4月~6月
2025年
7月~9月
2025年10月~12月 2026年
1月~3月
予想
見通し 実 績
増加した 25.7 24.7 25.7 24.4 30.7 15.4
変わらず 25.8 37.1 35.4 43.6 36.3 44.6
減少した 48.5 38.2 38.9 32.0 33.0 40.0
「増加」―「減少」 ▲22.8 ▲13.5 ▲13.2 ▲ 7.6 ▲ 2.3 ▲24.6

*このレポートは高岡市内192社、射水市内等24社、計216社について景気の現況と 見通しについて調査を行ったものです。(回答181社、83.8%)

今期(2025年10月~12月)の景況レポート