十勝で働くと、どんな楽しみがあるんだろう? 仕事だけじゃない、暮らしも楽しむ帯広しんきんの魅力をお届けします。

  • 十勝で
  • はたらく
vol.1
  • 同期6人、フェーリエンドルフで

  • 暖炉を囲んで話す。

22卒同期6人で行くフェーリエンドルフ。

― 帯広しんきんで働いた4年間を振り返る ―

Introduction

マイナス10度の澄み切った冬空の下、白い息を吐きながら向かった先は、中札内村・フェーリエンドルフ。
1月21日、晴れ。静かな寒さの中で、この時間は始まった。

集まったのは、2022年に帯広信用金庫へ入庫した同期6人。 4年前、同じスタートラインに立った彼らは、いまそれぞれ別の現場で、別の視点を持って働いている。近いようで少し違う景色、同じようで少し違う想い。久々に顔をそろえたこの場所で、仕事のこと、十勝のこと、そして自分たちのこれまでを、ゆっくり言葉にしていった。

グランピングリゾート

フェーリエンドルフ

北海道十勝・中札内村の森に囲まれた滞在型リゾート、フェーリエンドルフ。暖炉付きコテージやグランピング施設で、自然の中のゆったりした時間を楽しめます。帯広しんきんでは福利厚生施設として利用することができ、家族や仲間と宿泊することができます。

  • 岩佐 理央

    (いわさ・りお)

    渉外係|2022年新卒入庫

    帯広しんきんに入り人との距離の近さを実感。人と向き合う仕事の大切さについて学んでいる。

  • 石部 鎌

    (いしべ・れん)

    融資係|2022年新卒入庫

    20以上の就職説明会を経て帯広しんきんへ。距離感を軸に金融を選んだ。

  • 中田 大和

    (なかた・やまと)

    融資係|2022年新卒入庫

    対話を引き出す聞き役。仕事と人の関係性を整理し、場の空気を整える存在。

  • 飛嶋 大志

    (とびしま・たいし)

    渉外係|2022年新卒入庫

    金融への不安を率直に語るリアリスト。怖さの正体を言葉にする等身大の視点。

  • 本間 涼

    (ほんま・りょう)

    渉外係|2022年新卒入庫

    周囲の話を受け止めながら場に溶け込む、落ち着いた雰囲気のムードメーカー。

  • 和淵 倖来

    (わぶち・こうき)

    融資係|2022年新卒入庫

    ぶつかり合いも厭わない率直さが持ち味。信頼関係を前提に意見を交わすタイプ。

第一部

地元と向き合う、金融という選択

「金融機関」と聞いて思い浮かべていたのは、少し遠くて、少し怖い世界だった。でも説明会で聞いたのは、数字よりも人の話、制度よりも距離の話。地元とどう向き合い、誰のそばで働くのか。入る前の不安と、話してみて変わった感覚を手がかりに、帯広信用金庫を選んだ理由をたどっていく。

規模ではなく、距離で選んだ金融の仕事

  • まずは、帯広信用金庫を選んだ理由から聞かせてください。

    石部

    もともと商業高校を卒業したので、自然と金融業界が視野に入っていたんです。大学で就活を始めて、最初は地方銀行や信用金庫など、本当にいろんな説明会に参加しました。北海道内20の金融機関、全部受けましたよ(笑)。説明会をやってなかったところには人事に連絡して、Zoomで話を聞いたりもしました。

    和淵

    全部!?そんなに受けてたの?

    石部

    最初は“金融”という言葉だけで見てたんですけど、説明を聞いていくうちに気づいたんです。
    地方銀行って大きいけど、どうしても距離がある。信用金庫は地域に根差していて、お客さんと近い距離で働ける。それが、自分に合ってるんじゃないかって思ったんです。

  • で、どうして帯広しんきんなんですか?

    石部

    道内では帯広しんきんよりも規模が大きい信用金庫はあります。でも、他地区に進出せず、合併もせずに十勝限定でずっとやってきた“地元密着感”が伝わったんです。
    十勝管内の預金シェアが50%超えてるっていう話も聞いて、“地域に根差している”そう思ったんです。

    本間

    そう。大きいから良いとかじゃなくて、“地域で信頼される金融機関で働きたい”そう思わせるものが、ここにはあったんです。

  • 岩佐

    僕は最初、信用金庫のこと正直よく知らなかったんですよ。地元では名前を聞くけど、関わることはない。でも説明会で話を聞いて、“帯広信用金庫ってすごいんだ”って思ったんです。

    中田

    正直関わる機会がそんなにないからわからないよね。

    岩佐

    地域に寄り添いながら、でも堅実というか。
    そこに惹かれました。単純に知名度があるからっていう理由じゃなくて、自分が近くで関わって、地域の人の人生に寄り添える場所だと思ったんです。

入る前に感じていた不安と、話してみて変わった感覚

  • 中田

    金融機関って、正直ちょっと硬そうなイメージなかった?

    和淵

    あったあった。銀行とか信用金庫って、ドラマの影響もあってなんか怖い世界だなって思ってた。

    飛嶋

    半沢直樹的なやつ。俺、こんな世界に入っていくのか、みたいな。規則が厳しそうだし、ミスしたら終わり、みたいなイメージ。

    中田

    分かる。金融機関ってだけで、ピリッとしてるイメージがあるよね。

    岩佐

    正直、入る前は抵抗あったな。金融機関って言われると、ちょっと身構える感じ。

  • 中田

    でも説明会とかで話を聞いて、どうだった?

    岩佐

    思ってたのと全然違った。堅い話ばかりなのかなと思っていたら、意外と人の話が多くて。

    和淵

    地域の話とかね。

    岩佐

    そう。数字や制度の説明より、どんな人と、どんな距離で仕事するかっていう話が多かった。

    石部

    自分もそこは同じ印象だった。もちろん仕事をする上でルールは多いと思ったけど、それを押し付けてくる感じじゃなかった。自分達を守るためのルールなんだな、って説明だったよね。お金を扱う以上、必要なものだって。

    和淵

    ただ厳しいだけじゃなくて、なんで必要なのかをちゃんと話してくれた感じ。

    岩佐

    堅さって、もっと人を縛るものだと思っていたけど、実際は逆で、堅さがあるからこそ、安心して人と向き合えるんだなって思いました。お金を扱うなら、そこは当たり前だし。

    石部

    分かる。自分も、堅さ=悪いものって思ってたけど、信頼を積み上げるための土台なんだなって感じた。

    和淵

    あと、ミスをした場合、個人で全部背負わされる感じじゃないのも大きな違いだった。組織として守る、支えるっていう話が多かったよね。

    岩佐

    そうそう。ミスしたら終わり、じゃなくて、ちゃんとチームでカバーする前提の話だった。

    中田

    それを聞くと、だいぶ安心感があるね。

    飛嶋

    不安がゼロになったわけじゃないけど、不安の正体が分かった感じ。

    中田

    「なんとなく怖い」から「こういう理由でこうなってる」って分かるようになった。

    和淵

    それだけで、仕事に対する向き合い方も全然変わる。

    本間

    金融機関ってなんか怖いよね、で終わらなかったのが帯広しんきんを選んだ大きなポイントだった。

第二部

十勝で働くこと、転勤について

「知らない街で働く」ということ。十勝は地図で見ていたよりも、人との距離がずっと近かった。声をかけられる回数、顔が覚えられる早さ、少しだけ背筋が伸びる毎日。転勤の話を聞いたとき、不安がなかったわけじゃない。それでも、場所が変わるたびに、人と向き合う力が少しずつ育っていった。十勝で働くこと、転勤の時の正直な気持ちをたどる。

十勝で働いて感じた「距離の近さ」

  • 中田

    じゃあ次は、実際に十勝で働いてみてどうだったかって話したいんだけど。やっぱり十勝管外から来た人は、最初ギャップがあるよね。

    岩佐

    ありましたね。十勝って名前は知ってたけど実際に暮らしてみると、思っていたより人との距離が近いなって。

    和淵

    分かる。お客さんとの距離も、職場内の距離感も近いよね。

    石部

    地域がコンパクトだから、顔が繋がりやすいんですよね。いい意味でも、ちょっと緊張感ある。

【不安と本音】転勤をどう受け止めたか

  • 中田

    転勤の辞令が出た時って、正直どうだった?

    岩佐

    最初に聞いたときは、やっぱり不安はありましたよ。せっかく慣れてきたところで異動かって。

    和淵

    自分も。人間関係が築けてきたタイミングだと、なおさら。

    石部

    でも、転勤してみて思ったのは、場所が変わると仕事の見え方が全然違うってこと。帯広しんきんでも、支店が違うだけでカラーが違う。

    中田

    前のやり方が通用しない、みたいな。

    石部

    そうそう。「ここではこうだった」が一回リセットされる感じ。それで、自分のやり方を見直すきっかけになる。

    岩佐

    自分もそれは感じた。転勤して初めて、前の支店の先輩たちにどれだけ助けられてたか理解することができた。

    和淵

    一緒に働くメンバーも変わるしね。新しい先輩、新しいチームで、また一から信頼を作っていく感じ。

    中田

    それって大変じゃなかった?

    和淵

    大変だけど、悪くはなかったよ。慣れた環境にずっといるより、自分には合ってたかも。

    岩佐

    生活面は正直、慣れるまでしんどかったけどね。土地勘ないし、雪道も全然違うし。

    石部

    分かる。仕事だけじゃなくて、暮らしごと変わるから。

  • 中田

    それでも続けられた理由って何だと思う?

    岩佐

    「組織として一人ひとりの職員を支える」ってスタンスがはっきりしていたからだと思う。

    和淵

    ミスしても終わり、じゃないのは安心だよね。ちゃんと周りが支えてくれてる。

    石部

    転勤はキャリアの幅を広げる感覚だった。それが伝わり安心できた。

    中田

    今振り返ってみて、転勤ってどう?

    岩佐

    正直、全部が楽しいわけじゃないけど、転勤してよかったと思ってる。

    和淵

    同じ。視野は確実に広がった。

    石部

    十勝で働くって、場所だけの話じゃなくて、人とどう向き合うか、を問われる感じがする。

    中田

    さっき話していた「人との距離」って、実際に働き始めてからのほうが、より実感できるかもね。

    石部

    転勤も含めて、その距離感を学ぶプロセスなんだと思う。

第三部

「帯広信用金庫とは」──補助輪であり、柱である

仕事の話も落ち着いた頃。話題は自然と「信用金庫って、結局どんな存在なんだろう」という問いに戻っていった。補助輪のように支える役割、柱として地域を支える責任、時には本気でぶつかり合う距離感。それぞれの言葉を通して浮かび上がってきたのは、数字だけでは語れない、帯広信用金庫の姿。

補助輪・柱・ぶつかり合い─それぞれの信用金庫像

  • 中田

    じゃあさ、改めて聞きたいんだけど。みんなにとって、帯広しんきんってどんな存在だと思う?

    石部

    自分は「補助輪」かなと思う。

    和淵

    補助輪。その心は?

    石部

    転びそうなときに横で支えてくれる感じ。でも、ずっと付けたままではなくて「その人が自分で走れるようになるまでの存在」みたいな。
    事業や経営って、最初から全部うまくいくわけではないからこそ後ろで見てくれてる存在がいるっていうのは大きいと思ってて。

    岩佐

    自分は「柱」ってイメージが近いかも。目立たないけど、無くなったら一気に崩れるやつ。普段意識はされないけれど、地域とか事業の土台をずっと支えている存在って感じがする。
    何かあったときに初めて、「あ、ここが支えてたんだ」って気づく感じ。

    和淵

    自分はちょっと違って「ぶつかり合い」かな。

    石部

    ぶつかり合い?どういうこと?

    和淵

    全部を肯定するわけじゃなくて、それは違うんじゃないですか、ってちゃんと言える存在。でも敵じゃなくて、一緒に良くしようとしてぶつかる感じ。
    何でも「大丈夫ですよ」じゃなくて、お客様のことを本当に考えてちゃんと止めるところは止める。そこに帯広しんきんっぽさを感じる。

    中田

    それ、確かに帯広しんきんっぽいね。

    岩佐

    うん。
    寄り添うけど、言うべきことは言う。

    石部

    「補助輪」も「柱」も、「ぶつかり合い」も、結局「お客様を支える」ってところは職員への関わり方と一緒な気がする。
    困ったときに放っておかれない、ちゃんと一緒に考えてくれる、っていう。

    和淵

    全部、十勝とともに歩んできたことが帯広しんきんの原点だよね。外から口出しする感じじゃなくて。

働いて分かった、「人と向き合う仕事」

  • 中田

    ここで働いてみて信用金庫のイメージは変わった?

    岩佐

    変わりましたね。信用金庫って、金融機関っていうより、人と向き合う仕事なんだなって。

    本間

    お金の話をしてるはずなのに、実際は人の悩みとか、背景の話を聞いてる時間のほうが長かったりして。

    石部

    分かる。
    数字を見る仕事ではあるけど、最後に向き合ってるのは、やっぱり人だなって思う。

    飛嶋

    正解が決まっている仕事ばかりじゃないから、その分、難しさもあるけど(笑)。

    和淵

    だからこそ、面白いんだと思う。マニュアル通りにいかないことのほうが多い。

    中田

    なるほどね。話聞いてると信用金庫って「金融の仕事」っていうより、「人と向き合う仕事」なんだなって改めて思う。

番外編

ボードゲームが映し出す、素の関係性

  • 仕事の話がひと段落すると、場の空気がふっと緩む。少し前まで真剣に話していたはずなのに、グラスを持ち替えるだけで、表情が自然とやわらいでいく。この日はカードゲーム「ito」をやってみることにした。数字を直接言わずに、感覚や価値観をすり合わせていくゲーム。シンプルだけど、やってみると意外と難しい。

  • 中田

    じゃあ軽くゲームやってみようか。仕事の話ばっかりもあれだし。

    和淵

    急に頭使うやつ(笑)。

    岩佐

    でも、こういうの性格出るよね。

    石部

    仕事中より素が出るかもしれない。

  • ゲームが始まると、自然と会話が増えていく。「それは高すぎでしょ」「いや、その感覚は分かるかも」数字そのものよりも、理由や感覚の説明に時間を使うやり取りが続く。普段の業務では見えにくい考え方や距離感が、カード越しに少しずつ浮かび上がってくる。相手の言葉を待つ間や、少し迷って出てくる一言にも、その人らしさがにじんでいた。

  • 和淵

    あ、今の言い方、仕事のときと同じだわ。

    岩佐

    確かに(笑)。無意識に調整しにいってる感じ。

    石部

    こういうのって、結局普段どう人と接してるかが出るよね。

    中田

    なんだかんだ、こういう時間が一番本音出るよね。

    岩佐

    うん。仕事の延長線上にある感じがする。

  • 一つのゲームが終わる頃には、勝ち負けよりも笑い声のほうが大きくなっていた。
    細かい結果は誰も気にしていない。仕事では真面目に向き合い、意見を交わす。こういう場では、肩の力を抜いてフラットに話す。