FUTURE 未来を語る

若手職員座談会

印象的だった出来事

荒川常務理事

興産信用金庫は2023年3月、創立100周年を迎えました。昭和に入庫した私からするとすごい年月が経っているのですが。これから金庫を担ってく皆さんが今どんな思いを抱いているのか、また今後についてどのように考えているのかを、忌憚なくお話を聞かせてもらえればと思いますので、よろしくお願いします。

これまで金庫職員として振り返り、今まで仕事してきた中で印象的だった出来事について、何かあったらお話しいただければと思います。

営業係 2016年入庫

お客様から名前を覚えていただいたこと

私は入庫後、立石支店に配属され事務係として4年経験しました。その後、総合職を選択して本部の営業推進部で約1年、営業係としてのステップアップ期間みたいな形で法人の職域営業を担当させていただきました。

その後、立石支店に戻ったような形になるのですが、令和3年より営業係として担当しています。
実際、営業係として地区を担当し、お客様宅へ訪問してみると、自分の名前を覚えてくださる方が多くて。事務係をしていたときには、「窓口の女の子」という係の一部として見られていたと思うのですが、「O さん」(旧姓)って個人名を呼んでいただき、一人の担当者としての責任というかそういう感情が出てきたことを覚えています。
 金庫には旧姓を使用することができる制度があるので、私が結婚して旧姓を使いたいって本部に申請したのも、そういう名前を覚えてくださったお客さまがいらっしゃるから、そのまま私は「O」(旧姓)でやりたい、やらせて欲しいと思ったのも一つの理由となってます。
 営業係は大変なことのほうが多いのですが、立石支店には女性営業が、私ともう一人いて、営業係としてうまくやっていけるのかという不安な気持ちはありましたが、営業係としての基礎的なことから手取り足取り、店長からも教えていただいていますので、少しずつでも自信に繋がっているのではないかと思います。
営業係として地区のお客様を担当した経験からこそ、自分の名前を覚えていただけたことがすごい良かったなって思います。

営業係 2018年入庫

お客様に成長させていただいている

私は、どちらかと言うと褒められたというよりはお客さまから叱られたり、指導していただいたというようなことのほうが印象として残っていています。
 私は入庫して2年目に、営業係として地区を担当させていただいたのですが、お客さまから融資の相談があった時のことですが、正直営業係として出て半年ぐらいのタイミングでもあったので、分からないことばかりでした。お客様からの相談内容について上司に報告出来ていなかったこともあって、お客さまに大変ご迷惑を掛けてしまったことがありました。そのときにお客さまから、かなりお叱りを受けたんですね。
 お客様に対して申し訳ないという気持ちと自分自身にとっては仕事に対する自信もなくなり、気持ちとしてはかなり折れてしまったのですが、融資の実行が終わった後にお客様から、「K君のことを思って、これからもっと成長してほしいから」と言っていただいて。 
お客さまからそのように言っていただいたことがとてもありがたかったです。その後、そのお客様とはいろいろなことで話をしていただいたりしていますが、お客様が自分のことを真剣に思って言ってくださった言葉が自分を成長させていただいてるのかなと思っています。

事務係 2014年入庫

異動でお客様からいただいた言葉

私の場合は、異動したときのことです。浅草支店は入庫後初めての異動した店舗で、異動した当初はとにかく不安だらけだったんですね。その浅草支店も5年が経過し、異動対象となったときに、浅草支店を離れることがとても寂しくて嫌な気持ちだったのを思い出します。
 お客様一人一人に異動のあいさつをしてたら、皆さん寂しがってくださって。次の日とかも会いに来てくださって、「親切にしてくれたから、異動してしまうのが寂しいんだよ」って泣いてくださる方もいたんです。
現在は、みずえ支店に勤務しているのですが、浅草から会いに来てくださる方も何人かいらっしゃって。先月も、おじいちゃんなんですけど、会いに来てくださいました。
「定期預金を預けたい」との申し出をいただいたのですが、結果的には取引していただいている浅草支店扱いで作成させていただくことで承諾いただきました。
帰り際に、そのお客様は何十年も商売をやってきて、「いろんな金融機関と取引をしたけど、こんなに親切にしてくれた窓口の人はあなたが初めてだから、今もすごく寂しい」っていう言葉をいただきまして。今までお客様に接客してきたことがこういう形で返ってきて、私がやってきたことが間違いじゃなかったのかなって自信にもつながりますし、これからも今のまま頑張っていきたいと思っています。

営業係 2017年入庫

営業係の表彰式に出席して

私は、入庫2年目に初めて営業係の表彰式に出席させていただいたことが一番記憶に残っています。
 もちろん自分の力だけではなく支店の先輩や上司の皆さんに支えていただき、表彰に入ることができたのですが。表彰式には初めて行って、とても緊張していた記憶しかないんですけど、そこで理事長、専務はじめ、役員の方々やトップで表彰されている方々と初めてお話しする機会もいただきまして。自分なりに頑張って1年間やってきたのですが、もっとすごい職員の方がいるんだなって、いい意味で刺激を受けました。
 そこが自分の中では一つのターニングポイントで、金庫職員としてもっと頑張っていきたいと思えた瞬間でした。

興産信用金庫で働いていてよかったこと

荒川常務理事

次に興産信用金庫で働いていてこういったことが良かったなっていうことあったら、お聞かせいただきたいと思います。

営業係 2017年入庫

様々な業種の法人先との関わりが自分を成長させてくれる

現在、私は神保町支店に所属していまして、その前が本店で勤務させていただいてたんですけれども、千代田区に本店と本部を構えてるっていうことで、まず頭に上がってくるのが、法人のお客様が多くまた、様々な業種のお客さまがいらっしゃるということです。
 ここまで法人のお客さまが多い信用金庫は、興産信用金庫ならではと感じています。また、そういった中でいろんな業種の方のお客さまと携わることで、いろんなところから知識を得られ、金庫職員としてもそうですけれども、社会人としてもすごい勉強になることが多くて、そこは働いてみて良かったなと思いますし、これからもそういったところを勉強していきたいなって思っています。

事務係 2014年入庫

地域の様々なお客様との関わりのなかでの成長できる

いろんな業種の人もそうですし、都内のいろんな地域に店舗があると思うんですけど、地域によっては個人のお客様の特性も全然違うので、業種もそうですけど様々な個性をお持ちのお客様たちとお話もできて。事務一つとってもお客様からご指摘いただいたりすることもあったり、いろんなお客様と関わり合えることで自分が成長できるのがとてもいいところかなって思っています。

営業係 2018年入庫

上司、同僚に恵まれた環境

私は入庫して、本当に「人」に恵まれてるなって感じています。
 入庫したときは金町支店で、今年度浅草橋支店に配属になったのですが、上司の方や先輩に本当よくしていただいています。金町支店は法人先も少なく、事業性融資を扱う機会も少なかったことから、法人の多い浅草橋支店に異動してきて、分からないことが多く、上司や先輩のみなさんにフォローをしていただいています。また、仕事以外でも、プライベートな時間であったり、「仕事の後の一杯」にも連れていってもらったり、かなり親密にやれているのかなって思います。私は今5年勤務しているんですが、振り返れば、この5年間かなり「人」に恵まれていたと感じます。

営業係 2016年入庫

職員を大事にしてくださるお客様が多い

私は、1店舗個人店舗しか経験をしてないのですが、お客様へ訪問して、変な話なんですけど、「Oさん(旧姓)、お菓子をあげるから持っていって」と言っていただいたり、お野菜をいただいたり、お菓子いただいたり、多分営業係の皆さんはそういう経験されているとは思うんですけど。そのように言ってくださるお客さんが結構多くいらっしゃって。
 お客様ではあるのですが、自分の「おじいちゃん」や「おばあちゃん」みたいなそのような関係性をつくれることが、もしかしたら金庫だけじゃなくて信用金庫がそういう立ち位置なのかなとも思ったりします。
 さらに葛飾ブロックだと、立石支店に統合されて、堀切支店がなくなったのですが、実は、私はその堀切地区を担当しているのですが。近くの店舗がなくなっても、引き続き金庫で取引をしていただいているお客さまがいらっしゃって、そういう方は金庫のファンでいてくださってるところが大きいとは思いますが、特に職員を大事にしてくださるお客さまが多いのかなっていう印象があります。

仕事で心掛けていること

荒川常務理事

それでは次に、仕事で心掛けていることがあればお聞かせいただきたいと思います。

営業係 2018年入庫

お客様との深耕

私は、信用金庫なので立ち位置みたいなものを意識しながら、例えばメガバンク等の銀行とは違う営業のスタイルがあるかと思うので、お客様のところを、かなり頻繁に訪問をするようにしています。前所属の金町支店のときも、集金や預金・融資の相談がない時でもお客様を訪問して、信用金庫の強みというところを意識して、お客様から顔を覚えていただけるように心掛けています。

事務係 2014年入庫

お客様や店の小さな変化にも気付けるように

私は、事務係として、ミスをしないように確認するのはもちろんなんですけど、周囲を観察することを心掛けています。お客さまもそうですし、一緒に働いてる人たちのことを観察して、どんな人なのかっていうのもそうですし、自分が今何をやるべきなのかを考えながら仕事をしています。あとは業務的なものっていうか、雑務になりますが用度品の補充やキャビネットなどの整理整頓など、そういう小さいところもなるべくすぐに気付けるように、常に周りを観察するように心掛けてます。

営業係 2017年入庫

お客様に合わせた会話

私は、基本的なことになってしまうんですけれども、お客様と話すときにゆっくりと話すことを心掛けています。これは、先輩職員やそのときの上司に言われたことでもあるのですが、緊張する場面や自信がないときって、自分では気付かないんですけど、話すペースが速くなってしまっているんです。 
 そこで私は、お客様の顔を見て、ゆっくり話すことを意識しています。
意識することで、お客様と落ち着いて会話をすることができ、実際の営業の現場でも、思ってもいなかった話の展開につながったのを実感しています。これを常に心掛けて営業活動するようにしています。

営業係 2016年入庫

あえてお客様の名前を言う

私は、印象的な出来事のときに、名前を言ってもらえてうれしかったってお話しさせていただきましたが、私もそれがうれしかったので、お客様の名前を必ず言うようにしてます。
 K.Sさんも今一緒に受けている「若手リーダー職員情報勉強会」という、外部の研修を受講させていただいてるんですけど、その講師からも「社長」と単に呼び掛けるだけでなく、「○○社長」っていうのを何回かに1回挟み込むともっと交流がうまく図れるようになるとのお話も聞きました。
 私自身がお客様から名前を言われたことがうれしかったので、お客様にもなるべく言うようにしていたら、名前を言うことでその方の性格や特徴なども頭に入りやすくなりました。このお客様はこういう性格だとかあるいは特徴といったものが名前を呼ぶことによって、自分の中に吸収できるようになっていますので、そこは今後も意識して心掛けていきたいと思います。

これからどんな職員を目指すのか

荒川常務理事

それでは次に、これから皆さん年次がだんだん上がってくる中で、どんな自分、どんな職員でもいいですし、プライベートなことでもいいんですけども、どういった自分を描いてなっていきたいと思ってますか。

事務係 2014年入庫

周囲から愛される人

私は周囲から愛される人になりたいなって思ってます。人と人で相性が合う、合わないとかいろいろあると思うんですけど、仕事上でもプライベートでも、この人といると落ち着けるな、心のよりどころになれるというか、あったかい人間になりたいと思っています。

営業係 2017年入庫

成長していきたい

重複してしまうところあるんですけれども、自分自身としても職員としてもそうなのですが、レベルの高い仕事をする上司や先輩職員が多々いる中で、もちろん自分もそのようになりたいという気持ちがありますので、そういった意味では、自分もこれから後輩が多くできてくる年齢になってきてますので、そのときにしっかりと後輩の不安とか悩みを聞いてあげて、そして力になって一緒に頑張っていけるような職員になっていきたいと思います。

営業係 2016年入庫

仕事の進め方を自分で決定したい

私は、性格上無理をしてしまうところがあるので、それで体調崩したりもします。営業に出て、お客様に合わせなきゃいけないところが多々あると思うのですが、私のペースでやれるような、本当に身近な目標にはなってしまうんですけど、仕事の進め方を自分のペースに持っていけるようになりたいと思います。

営業係 2018年入庫

頼りになる人財になりたい

私は、お客様からも職員からも求められるようになりたいと思ってます。今のレベルだと、自分だからこそ出来る、自分だからこそお客様に相談してもらえるといった点を見つけるのが難しいと感じています。今は、経験や知識を積み重ね、上司やお客様から「K.Sにお願いしたい。」、「K.Sに相談したい」など頼りになる人物になりたいと思います。

未来の金庫像

荒川常務理事

5年後、10年後、今ある年功序列とか定年制とかそういったものが崩れてきたり、いろんな価値観が変わっていく中で未来の金庫はどんな金庫であってほしいかなっていうのを、何となくイメージできるものがあったら教えてほしいなと思います。

営業係 2018年入庫

今、年功序列っていうのが崩れてきてるのは、私のようなまだ短い年数の人間でも頑張ろうっていう、気持ちになります。昔だと年齢が上がっていかないと役席に就けなかったり、役職が付かなかったり、時代とともにその点が崩れてきていると感じていますので、個人としては頑張ろうと思えるし、金庫に勤める若い職員のレベルが上がっていくのではないかと思います。

営業係 2017年入庫

係にとらわれない働き方

私の場合、就活をしている時がちょうど金庫では新卒採用をしてない年でした。私は大学卒業後、短期間なんですけど同じ金融機関に勤めていたキャリアがありまして、5年前にご縁があってキャリア採用という形で入庫させていただいたんです。
 入庫した時の金庫の印象っていうのが、営業係でここまで融資の案件をコーディネートして、話をまとめてつなげるっていうのに、 本当に驚きました。
 前に勤めていたところは、営業係や融資係と係が分かれていて役割分担がはっきりしてるっていうイメージがあったんですけども、興産信用金庫では営業係や融資係関係なく、自店のみんなでお客様のことを考えて、営業係が大変なときは融資係も手伝ってくれる。融資が足りないときは営業も手伝う。事務係が大変なときは、電話対応もそうですが、一人一人職員の仕事の範囲の広さに、入庫当時とてもびっくりしました。
そういったところで5年後、10年後は、そういった係に縛られないような、何係でも興産信用金庫の職員は、営業係も融資係も事務係も出来ているのが理想です。私もそういった職員になれれば、諸先輩が100年紡いできたものを、次につなげていけるのかなって考えています。

事務係 2014年入庫

お客様が会いに行きたいと思える店舗づくり

信用金庫は普通の銀行よりも地域密着で、結構あったかいイメージがあると思うんですけど、この先も金庫がもっとアットホームな信用金庫になっていったらいいのかなと思います。
 お店によっていろいろ雰囲気とかあると思うんですけど、役席や一緒に働いてる人たちとの関係性が大事だと思います。同じ職員でも話し掛けにくいところがあると思うんですけど、そういうのが少しずつなくなっていけば職場の環境も変わっていって、周りの人がやってる仕事にも興味を持つと思いますし、職員同士の関係性もすごいあったかくて楽しい雰囲気でやれてたら、きっとお客様にもその雰囲気が伝わると思うんです。
 そうすると、お客様もこのお店は居心地いいなって思ってもらえるし、そしたらもっと、お客様が預金をしに行くっていうよりは、私たちに会いに来てくれる、会いに行きたいって思えるような信用金庫になっていけるのではないかと思っています。

営業係 2016年入庫

現在、デジタル化や機械化により各支店それぞれ職員数もどんどん減ってきて、少ない人数でやっていく方向で進んでいるとは思うんですが、負担はそれなりにあって。また、今後ますます人の流動化は多くなってくると思いますので、世代の違いや価値観や働き方について様々な考え方を持った職員も入ってくると思うので、基本的なこととなりますが、みんなで新入庫の職員に声掛けしたり、コミュニケーションをとって、若い芽を育てていくことが、明日の金庫をつくっていけるのではないかなと思います。

荒川常務理事

分かりました。金庫の成長と皆さんの人生がより良い関係になるように、経営陣も一生懸命いい環境をつくっていきたいと思いますので、この先もみんなで力合わせて頑張っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
戻る