朝日信用金庫

街と、世界をつなぐ窓口。

全国の信用金庫の中でもトップクラスの実績を誇る、朝日信金の外国為替取引業務。JPモルガンチェース銀行「優績決済表彰」10年連続受賞、今年(2022年)7月の「外為推進課」新設など、着実に成果を挙げながら、変革を遂げています。当金庫の外為業務の中核を担う2名の職員に、これまでの取り組みや今後の展望を聞きました。

朝日信用金庫

国際業務部 企画管理課 課長姜 健

朝日信用金庫

国際業務部 国際通信課 課長代理望月 啓樹

朝日信用金庫の
外為業務について
教えてください。

そもそも外為が何なのか、からご説明しますね。朝日信金のお客さまが海外の取引先と金銭のやり取りが発生した際に、その取引業務を私たちが代わりに実行します。たとえば、海外取引先から商品を輸入した際の資金の支払い。逆に、商品を輸出した際の資金回収。異なる通貨間のやり取りで複雑な手続きが発生するので、私たちのような金融機関が間に入る必要があるんです。「外為」は「外国為替」の略ですね。

望月朝日信用金庫では、私たち「国際業務部」がこうした外国為替取引業務を一手に担っています。現在、部署全体で22名。姜が所属しているのが、国際業務部全体の政策を取り仕切る「企画管理課」。私が所属しているのが、送金業務などの実務を行う「国際通信課」です。もう1つ、今年(2022年)7月には「外為推進課」が新たに生まれました。この説明は、のちほどしますね。

外為業務に注力してきた
理由・背景を
教えてください。

望月外為業務に力を入れているのは、地域特性が大きな要因です。当金庫が展開している台東区近辺エリアの特徴が、宝石や皮製品の卸売業や小売業の企業が多いこと。商品の輸出入をはじめとする海外取引の盛んなお客さまが集まっています。朝日信用金庫でも、そうしたお客さまのニーズに応える形で、自然と外為業務が増えていったんです。

90年代初頭、日本企業の海外進出が盛んになった時期がありました。その際に朝日信用金庫はいち早く時代の流れをつかみ、お客さまの海外進出をサポートする体制を整えました。外為専門職員の育成や、海外金融機関との提携などを始めたのもこの時期。全国の信用金庫の中でも、このあたりの動きは素早かったのです。以来、信金業界でトップクラスの外為取扱高・取扱件数を誇るようになりました。

望月それから、各支店の営業担当のきめ細やかさも大きな要因だと思いますね。普段のお付き合いの中でお客さまとの信頼関係をしっかり築いていたからこそ、多くの外為ニーズを掘り起こすことができたのだと思います。

近年の動向と実績を
教えてください。

ここ2,3年は新型コロナウイルスの影響もあり、取扱件数が大幅に減少していました。ようやくパンデミック収束の兆しも見えてきて、お客さまの海外取引も少しずつ復調してきたところです。そこで、今年(2022年)の7月に新設したのが「外為推進課」。各支店の営業担当に研修を実施したり、同行訪問を行うなどして、外為取引の増加に力を入れています。

望月ここ数年で取扱高が減少したのは当金庫に限らず、社会的な動向なので、ある程度仕方ない部分もあるとは思います。しかし、こうした厳しい状況の中でも、一件一件の取引を迅速・確実に実行して、お客さまからの信頼をつないでいます。JP モルガンチェース銀行の「優績決済表彰」を10年連続で受賞していることがその表れでしょうか。

JPモルガンチェース銀行
「優績決済表彰」
10年連続受賞
について教えてください。

海外送金処理をいかに正確に実行できているか、という観点で表彰されるものです。当金庫の外為取引の中で、一番多くを占めるのがUS ドル。JPモルガンチェース銀行は、当金庫が海外へUSドル送金を行う際の中継銀行です。海外送金は、関係する仕向け銀行と被仕向け銀行の他に、それぞれのコルレス銀行も存在するので、手続きや決済条件が非常に複雑です。その複雑な送金処理をミスなく行い、システム上でエラーを起こさずに完了した「自動処理率」により表彰されます。

望月自動処理率が90%を越えると表彰対象となります。これは国内約4000の金融機関のうち、上位1%程度の水準です。朝日信用金庫の自動処理率は一昨年99.5%、昨年は100%に達しました。つまり、1件のミスもなく送金手続きを実行できたということです。これを達成したのは国内の金融機関の中で朝日信用金庫だけでした。送金にミスがあれば、それは当金庫だけの問題ではなく、送金を依頼してくださったお客さまの事業にも影響が生じます。庫内で何重ものチェック体制を敷き、なおかつ、一人ひとりが強い責任感を持って業務を行ってきたことが、この結果につながったのだと思います。

今後の展望を
教えてください。

望月今年(2022年)7月の「外為推進課」新設は、当金庫の外為業務の大きな転機になると考えています。先ほども述べましたが、海外取引に積極的なお客さまが多い点が、朝日信金の特徴のひとつ。お客さまの海外取引数は、コロナ以前の水準に少しずつ戻りつつあります。当金庫としてもその流れを逃さず、外為推進課による営業担当への指導・サポートを強化して、外為取扱件数を増やしていけたらと思います。

そうですね。まずは外為取扱高・件数をコロナ以前の水準に戻すことからでしょうか。時間はかかるかもしれませんが、当金庫の強みであるスピード感と丁寧さを大切にしながら、着実にお客さまの外為ニーズを再び掘り起こしていきたいですね。あとは、そのニーズを漏らすことなく、一件一件丁寧に対応していくこと。「外為なら朝日」とお客さまに思っていただけるように、国際業務部の体制をさらに強化していきます。

*掲載内容は、インタビュー当時(2022年10月)の内容です。

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