経営計画
『支援力の強化と変革への挑戦』
~ 課題解決による地域経済の力強い回復を目指して ~
2021年4月~2024年3月(3か年計画)
令和2年に発生した新型感染症は、当金庫の業務、組織運営に大きな影響を及ぼし、当金庫を取り巻く様々な分野で変化が加速しています。
このような不確実性が高く、将来予測が不可能な今こそ、信用金庫の未来のありたい姿を描き、来るべき3か年に何を行うべきかを共有してまいります。
当金庫の未来は地域とともにあります。そのためにも、お客さまとのリレーションシップのもと、課題解決の徹底を図りお客さまの幸せづくりと地域社会全体の発展に貢献することが、当金庫の目指す姿と考えています。
この「目指すべき姿」を踏まえて、そのために何をすべきか考え、当金庫が置かれている現状と経営環境を認識し、課題を見つけ、来る3か年に取り組むべきことや今後の方向性を明確にします。
令和3年3月5日には、創立120周年を迎えました。
地域とともに歩む130年、150年に向けた第一歩を、この長期3か年計画の取り組みにより踏み出すことといたします。
経営理念
「ミッション」(果たすべき使命 = 存在意義)
中小企業の発展と人々の豊かな生活の実現並びに地域社会の繁栄に貢献する。
当金庫が持つ使命であり、何のために存在するのか、何のために業務を行っているのかという根本的な存在意義を示します
「バリュー」(組織共通の価値観 = 行動指針)
お客さまとのリレーションシップを追求し、地域に根差した協同組織金融機関として、お客さまと地域が抱える課題解決に努め、地域社会全体の発展に寄与する。
組織共通の価値観や行動指針であり、当金庫がどのような信条で事業を行っていくのかを示す、事業活動における意思決定や判断の拠り所となる、判断や行動の礎です
「ビジョン」(将来のありたい姿 = 究極の目標)
(1)営業ビジョン ①三条市内、預金貸出金シェア№1の達成
②県内顧客満足度№1金融機関
(2)組織ビジョン ①全職員が活躍できる働きがいに満ちた風通しの良い職場
②地域との運命共同体として地方創生に積極的に取り組む
(3)人材ビジョン ①お客さまに寄り添う、誇りと情熱にあふれた職員
②専門性が高く課題解決力のある職員
10年後、20年後の将来に成りたい姿。究極の目標です
「約束の言葉」
『お客さまの笑顔のために』
金融包摂により取り残される人のいない社会づくりに貢献する決意の表明です
ビジネスモデル
『地域並びにお客さまの課題解決に向けた支援力の強化と円滑な資金供給を通じ、適正な貸出金利息収入と役務収益を確保する。併せて、適切なリスク管理に基づく余資運用による安定的な収益を目指し、業界ネットワークの活用による経営の効率化を進める。』
こうした取り組みによる持続可能なビジネスモデルを構築することにより、地域とともに歩み続ける協同組織金融機関としての存在意義を高める。
当金庫のみの持続可能性を求めるのではなく、お客さま、地域社会がともに栄えていくための指針であり、地域密着型金融の推進による企業や地域経済全体の発展を通じて、顧客基盤を維持・拡大し、収益力や財務の健全性の向上に繋げてまいります
経営戦略
Ⅰ.最重要課題『取引先支援』
新型感染症の影響が長期化し、地域経済が衰退していくことは、将来的な経営基盤を失うことに繋がります。そのため、当金庫は取引先の資金繰りを支え、事業継続を徹底的に支援し地域経済の回復に努めていくことが、今後3年間で取り組むべき最重要課題であり、相互扶助の経営理念と協同組織の特性や強みを活かし、地域金融機関としての本領を発揮して、地域から確固たる信頼を得られるような活動を展開してまいります。また、事業者支援に加え、人口減少・超高齢化といった地域全体の社会的課題に対する取り組みも重要となっており、SDGsの視点を持った継続的な支援を行います。
そうした観点から「資金繰り支援」「本業支援・経営改善支援」「事業承継・再生支援・廃業支援」「個人と地域社会の課題解決支援」などの具体的な施策を実行してまいります。
Ⅱ.業務変革の方向性『態勢の確立』
経済活動や社会構造が大きく変化している中で、変化に柔軟かつスピード感を持って対応してまいります。持続可能なビジネスモデルを構築していくためにもこれまでの常識や成功体験を疑い、自らを変化させ地域とともに成長してまいります。
「低迷する収益環境」に対応するための収益強化策や多様化策を検討し、業務運営の根幹となる「渉外」「店舗」「非対面・デジタル」「組織運営」の各論点について、今後の方向性を示し対応してまいります。
Ⅲ.『業界総合力の発揮』
全国信用金庫協会、信金中央金庫をはじめとする業界関連組織のサポートによる「業界ネットワークの活用」や「スケールメリットの発揮」を行い、取引先の課題解決に尽力して、引き続き業界の強みを生かした取り組みを行います。