

日頃より湘南しんきんをご愛顧いただき誠にありがとうございます。昨年は能登半島地震からはじまり、8月の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発令、「令和6年台風第10号に伴う災害」について、神奈川県内の5市5町が災害救助法の適用を受けました。年々、地震や風水害の被害は深刻化しており、企業にとってはBCP(事業継続計画)の重要性を改めて痛感させられる年となりました。
昨年3月に開催された日銀金融政策決定会合では、マイナス金利政策の解除が決定され、17年ぶりに政策金利の引き上げが行われ「金利のある世界」が訪れました。このような中、大企業の業績は堅調に推移していますが、信用金庫のメイン顧客である中小・零細企業の多くは、物価高や人材不足等の影響により、厳しい経営環境にあります。本年も、お取引先の皆さまを全力でサポートして参りますので、何事によらず私ども湘南しんきんにご相談ください。
2025年のスローガンは「歩み続ける新時代 笑顔の輪を広げよう」としました。コロナ禍を境に時代の変化は急激に加速しています。その中で、当金庫は昨年、次の100年に向けて新たな一歩を踏み出しました。その歩みを止めることなく時代の変化に対応することはもちろん、当金庫のお客さまが取り残されることがないように、一番身近なパートナーとして寄り添うことこそ、当金庫の使命であり地域金融機関としての責務だと考えています。また、当金庫のあるべき姿「地域と共に成長し、みんなを笑顔にする信用金庫」の実現を目指し、役職員が“笑顔”で仕事をすることで、お客さまを“笑顔”にし、地域全体に「笑顔の輪」を広げていきたいという想いを込めました。
本年は「乙巳(きのと・み)」の年です。「乙(きのと)」は、十干の2番目で「木」の要素を持ち、草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていく意味を持ちます。「巳(み)」は蛇を表し、蛇は脱皮をするたびに表面の傷が治癒していくことから不老不死のシンボルともされています。そのため、「乙巳(きのと・み)」の年は、再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年になると言われています。
昨年から始まった新しい中期経営計画のもと、仮決算も増収・増益と良い形でスタートすることができました。しかしながら足元では、終わりの見えない物価高や昨今の金利上昇等により先行きの不透明感が増しています。そのような中でも、湘南しんきんは「できない理由を考える」のではなく、「どうしたらできるか」、「何ができるか」を考え実行し、地域金融機関としてのサービス向上、お客さまの課題解決にスピード感を持って取り組んでいきます。
最後になりますが、皆さまとご家族のご健康とご多幸を心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和7年1月1日
鷲尾 精一