ワークライフバランス座談会

一人ひとりの人財が、いきいきと働き、幸せな人生を築き上げる。

(左)

本店営業部
ライフアドバイザー(総合職)

2010年入庫

飯島 雄太

(中)

旭支店
チーフ・マネーアドバイザー(専能職)

2009年入庫

園山 希美

(右)

寒川支店
法人担当(総合職)

2010年入庫

木下 拓也

一人ひとりの人財が、いきいきと働き、幸せな人生を築き上げる。
そのための制度と風土が「ひらしん」にはあります。
育休制度を活用した職員に、その苦労と喜びを語ってもらいました。

職場の理解と柔軟なサポートが魅力。
職場の理解と柔軟なサポートが魅力。

――「ひらしん」の産休・育休制度や職場のサポートについて、どのように感じていますか?

園山 産休・育休制度をはじめ、制度が充実していることはもちろん、異動・配置を含めた柔軟な対応をしてもらえることが魅力だと思っています。私自身、子どもの送り迎えを考慮して保育園近くの支店に異動を希望していましたが、その想いをしっかりと実現していただきました。おかげで送り迎えにかかる時間も最小限で済んでいますし、近くにいるということが安心につながっているんです。

――木下さん、飯島さんは男性職員として育休を取得していますね。

木下 2021年に育児休暇を取得しました。ただ、「取得します」と声を上げることには勇気が要りましたね。制度としては存在しているけれど、男性職員が育児休暇を取得するケースはまだごく少数でした。「取ってもいいのかな」「周囲に迷惑をかけないかな」なんて不安を抱えていました。でも、それって自分で悩みを抱え込んでいただけで。実際に相談してみると、当時の上司や同僚からは「ぜひ、取りなよ」「大丈夫だから」と背中を押していただけたんです。

飯島 当時は、育休を取ることに葛藤がありましたよね。周りを見ても、男性の職員で1か月以上の育休を取得する方はほとんどいなかったし、私が担当するライフアドバイザーは各支店に1名しかいなかった。でも、「難しいよな」なんて思い込んでいるのは、自分だけだったりするんですよね。私も上司から「奥さんの力になってあげなさい」と言葉をかけてもらいました。同期入庫の木下さんが育休を取得することを知ったのは、ちょうど同じタイミングでのこと。なんだか嬉しい気持ちになりましたよ。

木下 そうそう。不思議な縁だよねって。

育休は「どう使うか」が大事。
育休は「どう使うか」が大事。

――育休の取得を経て、どのようなメリットをお感じですか?

木下 「感謝」の気持ちを再認識できたこと。そして、それを行動で返していこうというきっかけになったことですね。出産したばかりの妻を支えたい。我が子にしっかりと愛情を注ぎたい。そんな目的で育休を取得したのですが、普段から妻がどれだけ苦労をしているのかを理解できましたし、自分にできることを積極的に探すようにもなりました。妻から「助かった」と言ってもらえた瞬間は、本当に育休を取ってよかったと思えましたよ。

飯島 私は2か月の育児休暇を「家事独り立ち」の期間に位置づけていました。今までは妻に任せっきりだったことも、私ひとりでできるようになった。「家事分担制」からお互いがフォローしあう「家事相互補完制」にシフトできたことは大きな収穫だと思っています。仕事には終業時間がありますが、育児にはありません。また、突発的な対応が必要になることもあります。妻の苦労を理解できたこと、それを助けられるようになったことは大きな前進だと思っています。

園山 お二人のように「やるべきこと」をしっかりと持ってくれると、妻の立場としてはありがたいと思いますよ。何をするでもなくゴロゴロされていたら、こちらとしては「子どもが一人増える」ことにしかなりませんから。育休が取れるかどうかも大事ですが、「どう過ごすか」を考えてもらうことも大事かもしれませんね。休むだけなら、逆に迷惑になってしまうことも……(笑)。

飯島 洗濯物のたたみ方、掃除の仕方……。妻からは、厳しくも温かい指導を受けましたよ。期待に応える仕事がなかなかできなくて(笑)。

木下 我々も頑張ってはいるんですけどね。「もういい。私がやる!」って言われないようにしないと(笑)。

子育てと仕事の両立は難しい!
子育てと仕事の両立は難しい!

――ワークライフバランスの実現にあたっての苦労・喜びをお聞かせください。

木下 幼い子どもに急な体調不良はつきもの。保育園からの「お迎えにきてください」という急な連絡をいただくことも頻繁にあります。夫婦共働きの状況で、バランスよく対応していくことは本当に大変です。育休取得時もそうでしたが、そうした状況でも柔軟にサポートしてくれる周囲には感謝しかありません。

飯島 その苦労を理解し、支え合っていける。その基盤があるから、バランスを取っていく選択肢を見つけられるんですよね。私が安心して育休を取得できたのも、支店のメンバーがそれぞれに役割を分担してくれたおかげでした。

園山 そうですね。「ひらしん」にはそうした苦労を抱え込まずに、「お互いさまだから」と支え合っていける風土があります。でも、やっぱり子育ては大変なんですよ。3人の子どもを育てていれば、自分の思うように仕事がすすめられないことだってあるし、終業後は時間がタイトで、自分のための時間なんて一切ないわけですから。それを溜め込むことなく、「大変だ!」とみんなの前で言える。それって、実はすごいことなんですよね。

飯島 ウチも3人の子どもがいるから大変ですよ。だからこその「家事相互補完制」なんですけどね。

木下 ただ、大変なことばかりではなく、両立しているからこその喜びもありますよね。子どもと積極的に関わることでより興味や愛情を注げるし、仕事にもこれまで以上に情熱を注げるようになりました。育休を通じて得られた新たな価値観はお客さまとのコミュニケーションにも活かされますし、家族を支える生きがいが仕事のモチベーションにつながっていますから。

飯島 仲間のありがたみ。成果を出し認められることの喜び。今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなるからこそ、「その感謝を仕事で返そう」「今度は周囲を支えていこう」と思えるようにもなりますよね。

園山 そうですね。家庭にいるときは自分の時間が取れない。でも、仕事をしているときだけは、「私のための時間」なんです。お客さまや職員とコミュニケーションを交わす時間はこれまで以上に特別なものになっていますし、時間の大切さを痛感したことで仕事の効率も上がりました。成果を出すことやチームへの貢献に対するこだわりも強くなりますよね。

育休取得を人生の転機に。
育休取得を人生の転機に。

――最後に今後の目標を教えてください。

木下 子どもたちには、いろいろなことに挑戦し、失敗と成功体験を重ねてほしいと願っています。だからこそ、私自身がそれを仕事で実践しなければいけないと思うようになりました。新たな価値や難題に挑戦する姿勢を崩さずに、子どもたちにとって尊敬できる父親でいたいものですね。まずは、来年の中小企業診断士の合格を目指していきたいと考えています。

園山 長いキャリアにおいて、常に全力疾走を続けることはできません。子育てを始めてから、自らのキャリアをより俯瞰的に見られるようになったと思っています。大切なのは、ライフステージに応じてよりよい働き方を選択していくこと。全力で仕事に向き合える時期もあれば、家庭に集中したい時期だってある。子どもがもう少し大きくなったタイミングでスパートをかけ、店頭営業課長を目指していきたいと思っています。

飯島 公私ともに充実した生活を送ることを目標にしています。何十年後かに自らのキャリアを振り返ったときに「あのとき、育休を取ったことがよいきっかけになった」と思えるようにしたいですし、周囲からも「あの人は育休を取得したことで、仕事でパフォーマンスを出せている」と思っていただけるようにしたい。育休制度は有意義な制度です。家族の助けになることもそうですが、自身が得るものや仕事におけるメリットも大きいです。これから入庫してくる皆さんにも、ぜひ取得をお勧めしたいですし、私自身、それをサポートできる存在でありたいと思っています。