SDGs宣言
萩山口信用金庫 SDGs宣言
萩山口信用金庫は、協同組織の理念である相互扶助の精神並びに「地域社会繁栄への奉仕」「中小企業の健全な発展」「豊かな国民生活の実現」という信用金庫のビジョンのもと、事業活動を通じてSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献し、持続可能な地域社会の実現を目指します。
2021年2月19日
萩山口信用金庫
理事長 小田村 哲
SDGsとは
SDGs(エス ディー ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略で、日本では「持続可能な開発目標」と訳します。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択された国際社会共通の目標であり、2030年までに持続可能でよりよい社会の実現を目指すため、「こうなりたい世界」の姿を明確化した17のゴール(目標)と、それらを達成するための169のターゲットとその指標が作られています。
【参考】
外務省「ジャパンSDGs アクション プラットフォーム」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html
萩山口信用金庫がSDGsに取組む経緯
世界中でのSDGsの高まりを受け、日本政府や金融機関の監督官庁である金融庁も取組みについて言及しており、銀行や信用金庫を含む民間企業でも取組みが増える中、県内3信用金庫の理事長で協議し、2021年2月にSDGs推進のための連携協定に至りました。
様々な社会課題の解決を通じて持続可能性を高めるSDGsの理念は、信用金庫の特徴である①設立の経緯(地元の商工業者など有志によって相互扶助の精神のもと設立されている)、②協同組織性(会員組織の非営利法人である)、③経営理念(ビジョンに「中小企業の健全な発展」「豊かな国民生活の実現」「地域社会繁栄への奉仕」を掲げている)など、相通じるものがあり、信用金庫とSDGsの理念は親和性が高いものと考えております。
地域密着型の金融機関として重要だと考えるSDGsの目標(ゴール)
企業としてSDGsへの貢献を考えるうえで、大きく分けて①地球市民、一企業として取組むべき役割と、②金融機関であるからこそ取組むべき役割の2つがあると考えております。
前者には、環境保全活動や寄附を始めとする地域・社会貢献活動などがあたります。一方で人口減少などを背景に地域が疲弊する中、雇用の受け皿となるような地元企業の育成に力を発揮する、地域密着型の金融機関として本業の部分で貢献すること、SDGsのゴールでは「8 働きがいも 経済成長も」や「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」が重要だと考えております。
SDGsの推進に向けた今後の取組み
SDGsの理念はよくできており、広く浸透すべきだと考えております。しかしながら、地域内においてSDGsはまだまだ浸透していない状況であり、周知に役立つことが第1歩です。
県内3信用金庫での連携協定後、職員はSDGsバッヂをつけています。営業活動の際にSDGsについての会話が生まれ、そうしたちょっとしたことでもSDGsを広めるきっかけとなっています。
また、これまで行っている本業、地域貢献活動はそれぞれSDGsのゴールに紐づけることができ、今後も継続していきます。さらに今後はSDGsを念頭においた事業も検討し、地域社会の課題を金融で解決することでSDGsへ貢献していきたいと考えております。
重点項目
1.パートナーシップの発揮
- 協同組織として、パートナーシップの発揮や地域社会とのネットワークの更なる強化に努め、もって地域全体で持続可能な社会の実現を目指します。
- 複雑化、多様化する地域社会の課題やニーズに適切に対応するため、全国の信用金庫や中央機関等との業界ネットワークを積極的に活用することで、地域の制約を超えた質の高いサービスの提供に努めます。
2.地域経済の持続的繁栄
- 社会経済環境に応じて変化するお客さまのニーズや課題を踏まえた信用金庫らしいサービスの提供に努め、地域とともに持続的な発展を目指します。
- 中小零細事業者の経営サポートを一段と強化し、事業活動の持続可能性を高めることを通じて、地域経済の維持・発展に貢献します。
- 技術革新や社会構造の変化を踏まえ、先進的な金融サービスの提供への取組みを通じて地域経済の発展に貢献します。
- 地域の将来を担う次世代の人材確保や育成につながる取組みをサポートします。
3.暮らしやすい地域社会の実現
- 地域を支えるみなさまの健康や福祉の増進につながる取組みに努めます。
- 高齢のお客さまにとって、わかりやすく利用しやすい金融サービスの提供を目指します。
- 地域のみなさまの将来に向けた安定的な資産形成をサポートします。
- 地域や関係機関との連携のもと、犯罪や不正の防止につながる取組みに努めます。
- 地域の貴重な資源である環境の保全につながる事業や取組みをサポートします。
- 職員にとって働きやすく多様な価値観を大切にする職場環境の実現に努めます。
県内3信金の連携協定
2021年2月に、山口県内3信用金庫(萩山口、西中国、東山口)では、持続可能な開発目標SDGsを推進するための連携協定を締結し、今後の事業活動を通じて、国際社会の全体の共通目標であるSDGsの達成に貢献し、持続可能な地域社会の実現を目指す「SDGs宣言」を行いました。
3信金の連携協定が締結された同日、取組みの一環として、新型コロナウイルス感染症対策に役立ててもらおうと、山口県に各信金100万円ずつ、計300万円を寄附し、贈呈式では各信金の理事長がそれぞれ村岡県知事に目録を贈呈し、県からは感謝状を受贈しました。
萩高等学校の生徒さんから取材を受けました
2021年6月に、萩高等学校探求科2年生の生徒さんたちから、当金庫のSDGsへの取組みについて取材を受けました。
生徒の皆さんは、授業の一環としてSDGsについて調べており、当金庫の取組みについて知りたいということで来庫されました。
取材時には、当金庫が地域密着型の金融機関として、SDGsをどう考えているのかを中心にお話しさせていただきました。
生徒の皆さんは、今回の取材などをもとにテーマを設定し、今後、研究・発表を行われるそうです。
SDGsへの取組みについて
重点項目1.パートナーシップの発揮
- 山口県内3信用金庫による「SDGs推進に関する連携協定」の締結
- 山口県内3信用金庫による「山口県しんきん事業承継パートナーシップ」の締結
- 山口県、山口市、萩市、長門市、阿武町との地方創生に係る包括連携協定の締結
- 公的、民間の外部機関・専門家との連携による課題解決型金融の実践
- 政府系金融機関と連携した協調融資や経営改善支援
- 信金中央金庫の機能を活用した取引先支援
- しんきん合同ビジネスフェアの開催、ビジネスマッチングの取組
- 山口県内3信用金庫による「SKYBANK緊急対応特別融資」の取扱い開始
- 萩山口信用金庫、山口市、日本政策金融公庫、山口県よろず支援拠点の4機関連携による「ココロ+第2号」の発行
- 萩山口信用金庫、山口市、NTTアノードエナジー株式会社、山口ケーブルビジョン株式会社、株式会社山口銀行、及び山口商工会議所の6機関による「山口グリーンエネルギー株式会社」への共同出資
重点項目2.地域経済の持続的繁栄
- 中小企業向け新型コロナウイルス対策関連情報の発信
- 中小企業支援施策活用の促進
- 事業性評価、モニタリングを通じた取引先支援、経営改善支援の実施
- 各種セミナーの開催、共催
- 創業支援(創業応援ローン)、事業承継支援、補助金等申請支援
- 若手経営者の会「維新塾」の開催
- しんきんSDGs私募債「ちいきのミライ」の取扱
- 住宅ローン、リフォームローンの取扱
- マネー・ローンダリング等対策、顧客保護等管理態勢の強化
- 地域行事への参加、萩城下町マラソン大会への協賛
- ワークライフバランスの推進、職員の資格取得支援
- 特別制度融資「SKYBANK緊急対応特別融資」の取扱
- 「創業チャレンジ応援助成金」を交付し、地域経済の活性化を後押し
- 「山口市開業チャレンジ応援補助金」を交付し、新たな事業展開を目指す中小企業の経営を後押し
- 中小企業の経営者様を対象にしたステップアップセミナー「実践型マーケティング講座」の開催
- 「山口まちづくりファンド」設立により、中心市街地の活性化を後押し
重点項目3.暮らしやすい地域社会の実現
- 健康・福祉の促進(デンタルローン、がん検診応援定期預金、献血活動)
- グリーンボンド等への投資
- 「やまぐち子ども・子育て応援ファンド」への寄付
- 「iDeCo(確定拠出年金)」の取扱
- エコ・カーライフプランの取扱
- 教育ローンの取扱
- しんきん通帳アプリの取扱
- 高齢者、視覚障がいのお客さまに配慮したバリアフリー設備の設置
- 店舗への点字ブロック、AED設置
- 照明設備のLED化
- 渉外タブレットを活用した営業活動
- ペーパレス化等による環境保全への取組
- クールビズ、ウォームビズの実施
- 時間単位の有給休暇制度の導入
- うそ電話詐欺の未然防止
- 地域脱炭素に資するESG融資の促進(「地域脱炭素融資促進利子補給事業」に係る指定金融機関として採択)
- 山口県信用金庫協会を通じてNPO法人フードバンク山口へ寄付金と食料品を贈呈
- 長門市が登録する「熱中症対策一時休憩所」として長門支店を開放