平素は、愛媛信用金庫に対し格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申しあげます。

昨年度は、長引くコロナ禍からの脱却が進み、社会経済活動の正常化が進むなか、日本経済は大手企業を中心に回復基調が続きましたが、円安の進展や原材料価格の高騰などの影響から物価が上昇し、内需の拡大は力強さに欠ける状況となりました。愛媛県内におきましても、物価高の影響や今後加速することが見込まれる人口減少・少子高齢化などの構造的な問題もあり、先行きの不透明感がなかなか払拭されない状況のなか年度末を迎えました。
　このような中、当金庫は、原材料価格の高騰などの影響により厳しい経営環境に置かれているお客さまに対しましては、資金繰り支援を中心に対応するとともに、ポストコロナを見据えた新分野への事業展開、機械設備の導入による生産性の向上など更なる成長を目指すお客さまに対しましては、外部機関と連携した各種コンサルティングサービスの提供に努めてまいりました。

引き続き、円安や原材料価格の高騰などの影響は続くことが想定され、先行きは不透明な状況ではございますが、当金庫は地域に根差す信用金庫として、事業性評価を基にしたお客さまの個別事情に応じた課題解決支援や、豊かな暮らしの実現に向けた資産形成の提案など、地域の課題解決に取り組み、持続可能な地域づくりに貢献してまいりますので、今後とも変わらぬお引き立てとご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年7月