創業者インタビュー①
創業者インタビュー①
株式会社 ダテワークス 伊達 孝豊さん
長門市西深川3939-4
2016年2月創業
カーショップ店員として勤務していた伊達さんが、独立しオープンしたカーオーディオのプロショップ「ダテワークス」。確かな技術が評判で、市外からも多くのお客さんが訪れる人気店です。
伊達：高校卒業後、音楽・オーディオ好きが高じて、電子技術専門学校に進学し、卒業後は大手カー用品店に就職しました。その後、カーオーディオのプロショップに転職し、店長まで務めた後、2016年2月に独立しました。24、25歳のころから「いつか独立したい！」という希望を持ち続けていて、「今がそのタイミングだ！」と思った時期でした。自宅を改装して事務所にし、初めは自宅横の空きスペースで作業をしていましたので、来店いただいたお客さまの中には、「任せて大丈夫？」と不安になられた方もいらっしゃったと思います(笑）。
伊達：創業まで何をしたらよいかわからず、某機関に相談に行きました。「自分で計画書を書いてみて」と言われたものの、書き方がわからず途方に暮れました。資金の申込みをしようと思っても、計画書がなければ話も進みません。知り合いに紹介してもらった萩山口信金の蔵田さんに計画書の作成を手伝ってもらい、あわせて専門家へ相談したり、商工会議所の創業セミナーに参加して、事業計画をブラッシュアップしていきました。2015年9月に前の職場を退職したのですが、計画づくりや補助金の申請、登記などやらなければならないことがたくさんあり、開業するまであっという間の4ヶ月でした。
伊達：業種を問わずいろんな経営者に話を聞いたり、市外にいる長門市出身の社長からアドバイスを受けたりしていました。また、これは創業するためというわけではないですが、独立前からずっと「お客さまを大事にする」ことを心がけてきました。前職でのお客さまとのお付き合いは今も続いていて、振返ってみると、「目の前の仕事が将来につながっていく」ことを実感しています。
伊達：「車の楽しさを若い人に伝えたい」、「地元長門を活性化させたい」をコンセプトに、カーオーディオの販売取付を主体として、自動車販売、電装の販売取付、内外装のドレスアップなどを事業にしています。最近の車のオーディオは簡易なものが増えてきていて、純正のスピーカーを交換するだけでも、音の違いに感動していただけます。自動車販売では、お客さまから車種のご要望を聞き、オークション会場で直接仕入れ、お客さまのことを考え、カーオーディオやドレスアップについてご提案させていただいています。
アメリカンな雰囲気の店内には来店客も多く、お客さまは、ほとんどが評判を聞かれた口コミによるものや、他のお客さまからのご紹介です。長門市内1:市外1の割合で、地域内外から多くの皆さまにご来店いただいています。営業に行きたいのですが、注文も多く、行けていないのが実状です。
伊達：自分の恩師でもある同業者の社長からのご紹介です。後から聞いたところによると、蔵田さんがその社長のところに補助金の情報をもっていかれた際、「知り合いが創業するから手伝ってやってほしい」と言われ、その場で電話をかけてくれたそうで、それからすぐに蔵田さんが来てくれたのが最初の出会いです。すべては巡り合わせですが、よい出会いに感謝しています。
伊達：創業することは決めたものの、何から進めていけばよいかわからない状況だったため、資金のことだけでなく、事業計画の作成、創業関連の補助金申請、行政関係の手続きや税理士の紹介など、全てに蔵田さんを頼ったといっても過言ではなく、大変感謝しています。専門家への相談や商工会議所の創業セミナーを紹介してくれたのも蔵田さんでした。事業は順調に成長していますが、少なくとも３年前に蔵田さんに出会っていなければ、今の状況にはなっていません。
伊達：やらなければならないことはたくさんありますが、サラリーマン時代と違って、自分で時間を作れる、使えることですかね。それに伴い、仕事に対するやりがいも大きくなりました。また、人の輪もすごいスピードで広がっています。お客さまを大事にする姿勢は、独立前と変わっていませんが、創業から２年目で県内大手ディーラーの本社とお取引いただけるようになるとは想像していませんでした。
伊達：「県内一楽しんでもらえる車の店」にしたいと考えています。そのために、まだまだ当社の認知度は低く、web上での露出を増やしたり、ディーラーへの営業やイベントの開催・参加を通じて、「ダテワークス」を多くの人に知ってもらいたいです。
昨年の秋に防府の同業者さんと、車好き、オーディオ好き、お祭り好きの方々のためのイベントを初めて開催しましたが、当社を知ってもらうため、地域を盛り上げるために、こうしたイベントも継続して開催したいと思っています。
また、新規事業も現在構想中です。事業を拡大させ、長門の雇用を増やしたいと考えています。
伊達：「ひとまず蔵田に相談しろ！」ですかね（笑）。信金さんからのインタビューなので、多少の忖度はありますが（笑）。一人で悩んでいても解決できないことが多いので、信金さんに早めに相談された方がよいと思います。
事業については、創業前から、お客さまに笑顔になってもらえるような、喜んでもらえるような仕事をしていれば、自分の夢を実現できるのではないでしょうか。また、当社ではスタッフの数はまだ少ないのですが、日頃から「楽しくない仕事は、仕事じゃない」と社内で言っています。スタッフが楽しそうじゃなければ、それはお客さまにも伝わりますよね。社内・社外どちらにも多くの笑顔をつくってほしいと思います。
担当者コメント：萩山口信用金庫 蔵田 進一
融資専担者として長門支店配属となった当初、補助金の提案で訪れた企業様から、「助けてやってほしい人がいる」と紹介いただいたのが伊達社長でした。伊達社長からは「計画の作り方を教えてほしい」、「補助金申請を手伝ってほしい」などの相談を受け、様々な方の協力を仰ぎながら支援にあたらせていただきました。私自身も貴重な経験を積ませて頂き、感謝しています。
創業に限らず、何か新しいことを始める際にお客様は常に希望と不安を抱えていらっしゃいます。私達の役割は、お客さまに適切な情報をご提供し、寄り添い、ともに歩み続けていくことだと確信し、業務に取り組んでまいります。
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