ごあいさつ

皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素のご愛顧とご支援に対しまして、心より御礼を申し上げます。

さて、当金庫は、不祥事件によりお客さまをはじめ関係各位に多大なご迷惑をおかけいたしました。そのため、業務改善計画を策定し、コンプライアンス宣言や外部有識者からなるコンプライアンス態勢諮問委員会の設置等により、組織風土改革および相互牽制態勢の確立に取り組んでおります。今後も「コンプライアンス重視の凛とした企業風土の再構築」に向けて、役職員一丸となって法令等遵守態勢および経営管理態勢等の充実・強化に努めてまいります。

平成30年度の日本経済は、比較的に安定した為替水準を維持していることもあって、企業業績は好調を維持しているものの、個人消費の伸び悩みや低金利政策の長期化等将来に向けた不透明さから、未だデフレ脱却の出口が見えない状況が続いています。また、人手不足により人員の確保が思うようにならないことが中小企業の継続性に不安を残し、今秋に見込まれる消費税増税も消費者心理に影響を及ぼすことが懸念されます。
海外に目を転じると、欧米では景気回復による金利上昇や量的緩和の縮小が見られたものの、米国の景気減速リスクや米中の貿易摩擦等が意識され不透明感が増しています。英国のEU離脱も予断を許さない状況であり、トランプ大統領をはじめとする保護主義的政策が数か国で見られるのも気にかかるところです。
一方、鹿児島県の経済は、大河ドラマ「西郷どん」の終了に伴う観光客の動向が気がかりではあるものの、当金庫が実施している平成30年度第4四半期の中小企業のDI調査では、総合業況判断DIが11期連続のプラスとなる等、好調を維持しております。来年には、鹿児島国体開催も予定されており、公共投資も期待されますが、地方における雇用に関するDIには、引続き人手不足感が強く出ており、早期解消の兆しは見えていません。人口の減少は、中小企業の人手不足感だけでなく、将来の地域経済の持続可能性にも影響が懸念されるところです。
金融機関においては、低金利による貸出金の利息収入の減少を残高の増加で補うべく、融資取引先の獲得競争を続けています。賃貸不動産向け融資については、一時期の過熱感はおさまっているものの、中小企業に対する事業性資金やカードローンを始めとする個人ローンの獲得競争は続いており、資金の供給のニーズはさらなる融資金利の低下圧力となっています。

このような環境において当金庫は、地域の取引先企業の企業価値の向上とともに成長できるよう、創業支援、販路拡大による成長支援、少子高齢化に伴う相続、事業承継支援など、お客さまの課題解決に全力を傾けて取り組み、地域活性化につながる対応を行っております。また、平成30年10月には「そうしんSDGs宣言」を行い、信用金庫の原点である地域密着経営を強く打ち出しました。地域が活性化することにより当金庫も成長していく「そうしんCSV経営(地域・お客さま・金庫 3者の共通価値の創造)」を実践し、持続可能なビジネスモデルを構築できるよう努めてまいります。 

環境が変化していく中で、当金庫も変化に対応した取り組みを進める必要があります。今年度の基本テーマは、"「進化・深化・伸化」~未来を創るダイナミズムの発揮~"といたしました。コンプライアンス態勢を早期に確立することを第一義として、経済環境の変化やお客さまの求める課題解決に的確に対応し、今年度も当金庫は「しんか」してまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

理事長 永倉 悦雄