ごあいさつ

 皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素のご愛顧とご支援に対しまして、心より御礼を申し上げます。

 世界経済は、インフレ率の減速や金利低下などが下支えとなり、底堅さを維持していますが、米欧等の利上げの累積効果の顕在化や中国の景気低迷などを受けて、成長ペースの鈍化が懸念されます。また長期化するロシアのウクライナ侵攻や中東情勢などの地政学リスクは依然として高く、先行きの不安定要因として危惧されています。
 また日本経済については、コロナ禍から脱却して正常化が進みつつあり、またデフレ経済からインフレ経済へ、マイナス金利から金利のある世界への動きが見られるなど大きな転換期を迎えています。企業活動においてもこれまで長く続いた環境に新たな変化が見られることが期待されます。
 鹿児島県内においても、コロナ沈静化に伴う飲食・観光業の復調、インバウンド需要の回復など一部に明るい話題もあるものの、人口減少・少子高齢化による人手不足や、飼料や原材料高による一次産業への影響、賃上げ対応など、多くの課題に直面しています。

 このような中、令和6年3月、当金庫は新たな中期経営計画を策定し、基本テーマとして「課題解決で地域社会の繁栄にチャレンジ」を掲げました。本計画では、持続可能な地域社会の未来の確立に向け、「お客さまの幸せと成長に貢献」するため、資金繰り支援はもちろんのこと、本業支援、事業承継支援や人材紹介支援、そして個人金融資産の形成についてのご提案等に取り組むことと致しました。合わせて、DXの推進による生産性向上、持続的な人的基盤の確立など「当金庫経営基盤の変革」にも取り組んでまいります。

 今後とも会員の皆さま、そして地域の皆さまから愛され親しまれる信用金庫を目指して、役職員一同、取り組んでまいりますので、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 

理事長 永倉 悦雄