投資信託とは
投資信託とは、たくさんのお客さまが投資された資金を集めてひとつにまとめ、運用の専門家である投資信託会社が、国内や海外の株式や債券、不動産(リート)等に幅広く投資(運用)し、その運用成果をお客さまそれぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品です。
投資信託の特徴
一般に投資信託は、短期的な収益ではなく、中長期的な観点で安定的な資産の成長を目指して運用されます。そのため、中長期的な運用に適した金融商品といえます。
特徴 1
少ない金額から購入できます。
株式や債券への投資など有価証券購入にはある程度まとまった資金が必要ですが、投資信託は、1万円程度の「小口資金」から購入できます。
特徴 2
分散投資によりリスクを軽減できます。
投資の基本は資産をいくつかの商品に分けてリスクを分散させることです。投資信託は、複数の投資対象に資産を分散して運用することにより、リスクを抑えた運用が期待できます。
特徴 3
投資の専門家が運用します。
個人で株式や債券などの投資について必要な知識や技術を身に付けることは難しいものです。投資信託はお客さまに代わって高度な経済・金融の知識を身に付けた運用の専門家が資金運用を行います。
投資対象の特徴
さまざまな種類の投資信託があり、投資対象の違いにより、期待できる収益やリスク(価格の変動幅)も変わってきます。そのためには、どのようなものを投資対象とするのかをしっかりと決めたうえで、運用する投資信託を選択することが重要です。
債券に投資
債券とは、国・地方公共団体、民間企業などが必要な資金を借り入れるために発行する有価証券。公共のものには国債、公募地方債など、民間のものでは社債、転換社債(転換社債型新株予約権付社債)、金融債などがあります。国や企業に「お金を貸す」ということと同じ効果が期待できます。償還期間は1年未満から10年以上のものもあり、クーポン(所定の利息)収入、償還差益、売買益が期待できます。
株式に投資
株式は企業(会社)が活動資金を集める為に発行されます。株式投資とは、会社が発行している「株式」を買って保有し、売却して利益を得ることです。株価を動かす基本的な要因は企業の業績です。企業の業績に応じて配当金や値上がり益が期待でき、株主優待(自社製品やサービスなどの提供)も得られます。
不動産投資信託(リート)に投資
不動産投資信託は、マンションやオフィスビルなどの不動産に投資して主に賃貸収入を投資家に配当する仕組みの投資信託です。小口の資金で不動産を購入し運用することと同じ効果が期待できます。
株式や債券など、複数の資産を組み合わせた資産複合型(バランス型)投資信託や、各種指数に連動した運用成果を目指すインデックス型投資信託などもあります。
投資信託と預金の違い
投資信託 | 預金(定期預金) | |
---|---|---|
元本保証 | 元本は保証されていません。 | 元本は保証されています。 |
分配金と利息 | 運用状況によって受け取る金額(分配金)は変化します。 | あらかじめ決められた利率に基づく金額(利息)を受け取ることができます。 |
預金保険制度の適用 | 対象外です。 | 対象です。 |
投資の目的と商品選び
お客さまの投資の目的によって、選ぶ投資信託の商品も異なってきます。
投資の目的 | ||
---|---|---|
安全性重視 | リスクが小さく安定的な収益を重視する。 | |
安全性・収益性 バランス重視 |
分配金による安定的な収益とリスクのバランスを重視する。 | |
分配金による安定的な収益や値上がり益とリスクのバランスを重視する。 | ||
収益性重視 | 積極的に分配金・値上がり益等の収益を狙うためには、リスクが増大してもかまわない。 |
- イメージ図です。実際の値動きとは異なることもあります。
- 商品の分類は当金庫が独自に分類したものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
「リスク」と「リターン」の関係
「リスク」とは、「結果が不確実であること」を意味します。具体的には、収益・損失の振れ幅、変動幅のことです。「リターン」は投資を行うことで得られる収益のことで、リスクとリターンの関係は、表裏一体の関係といえます。リスクを小さくしようとすれば期待されるリターンも小さくなり(ローリスク・ローリターン)、リターンを追求するとリスクが大きくなり逆に大きな損失を被る可能性も高くなります。(ハイリスク・ハイリターン)投資信託は、商品によって投資する対象がさまざまですから、投資信託のリスクやリターンの大きさもさまざまです。投資信託のリスクとリターンの程度を考え、お客さまの目的に合った投資信託を選ぶことが大切です。
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