
理事長
髙瀨 清孝
Kiyotaka TakaseProfile
神奈川県横須賀市出身。1995年慶應義塾大学経済学部卒業。同年三浦藤沢信用金庫(現かながわ信用金庫)に入庫。鶴見支店長、業務部長を経て2016年に理事、2021年に常務理事、2024年6月理事長に就任。
トップインタビュー
TOP INTERVIEW
いつの時代も地域に必要とされる
信用金庫であるために
基本の方針を守り、
時代に柔軟でありたい
時代に柔軟でありたい

当金庫は「強くてやさしい信用金庫」であることをめざし、地域とともに歩んできました。この「強さ」とは、どんな時にもお客さまを助けることのできる、しっかりとした財務力、組織力、人材力を兼ね備えていること。「やさしさ」は、皆さまからの信頼を地域貢献という形で還元していくということです。もう一つ、「よろず相談承り信用金庫」になるということも大切にしています。お客さまの困りごとにはどんな内容でも耳を傾け、お客さまの夢の実現に伴走し、いつも身近な存在であり続けたいと思っています。
当金庫は、預金が1兆円を超えたのを機に新体制を敷き、次のステージへと新たな一歩を踏み出しました。そして今、変えてはならないことと変えるべきことがあると思っています。まず変えてはならないのは、「強くてやさしい信用金庫」「よろず相談承り信用金庫」という二つの方針です。これらは一層徹底し、若手職員や新たに入庫する皆さんにもよく理解していただきたいと思っています。一方で変えるべきこともあります。コロナ禍では常識が覆るような経験をしました。社会は一定ではなく、金利の上昇、人口の減少など、私たちを取り巻く環境は常に変化し続けています。組織としても、時代に合わせた柔軟性をもち、あらゆる問題に対応していかなければならないと考えています。


目指すのは地域にとって
なくてはならない信用金庫
なくてはならない
信用金庫

当金庫が目標にしているのは、地域にとってなくてはならない信用金庫になることです。地域経済を支えるのが信用金庫の使命。他のどの金融機関よりも地域の方々に必要とされる、なくてはならない金融機関になりたいと考えています。
このためには、お客さま個々の悩みから社会問題までのさまざまな課題を、組織としてクリアしていかなければなりません。組織内には上司、部下という関係性はありますが、皆同じ目標を持つ仲間です。当然、仲間同士は平等であり公正である必要があります。当金庫には、以前から役職や男女などに関わらずお互いを尊重する文化が根付いています。支店長、理事長も組織の中の一つの役割。それぞれの役割を果たし、相手の立場に立って考え、多様な力を発揮していただきたいと思います。
信頼を大切に、
殻を破って前に進んでほしい

私は、働く上で大切なことは、信頼されることだと考えています。お客さまから信頼を得るためには、職場内でも信頼されなければなりません。まずは素直で正直であってください。そして変化を受け入れ、行動力をもってぜひ前に踏み出してほしいと思います。
過去と同じことをしても、結果はそれ以上にはなりません。今後、信頼をより厚くしていくためには、時代に沿った相手が求める提案を考えていく必要があります。学生の方から「信用金庫で活躍していくためには、どんな経験が必要ですか」と聞かれるのですが、私は学生時代には、今しかできないことを精一杯頑張ってほしいと思っています。入庫すると皆同じスタートラインに立ちます。それぞれ多様な経験、バックグラウンドがありますが、個性を輝かせ、いくつになってもフットワークを軽くし、殻を破って新たなチャレンジをしてください。失敗をしても大丈夫。それをフォローし合うのが組織というチームです。今後は皆さんが、当金庫の文化をつくっていってください。

COLUMN
髙瀨理事長新人時代のエピソード
地域の皆さんに育てていただいた恩を返していきたい
地域の皆さんに
育てていただいた
恩を返していきたい
私が入庫した1995年は1月に阪神淡路大震災が起きた年。新入職員研修を終えて、初めて配属になったのが本店営業部でした。当時の本店営業部は大正時代の建物だったため、建て替えることが決まっていました。建て替え準備のため、入庫後しばらくの間は、毎日段ボールに入った書類の整理ばかり。早く外回りに出たくて、先輩の担当を引き継ぐことになった時には嬉しくて仕方がなかったことを覚えています。けれども、いざ行ってみるとわからないことばかりで、お客さまの電話を借りて支店の預金係の同期に書類の書き方を教わったこともありました。それでもお客さまにはかわいがっていただき、キャンペーンがあると地域の情報通の美容師さんが年金や定期積金などのお客さまを紹介してくれたり、私の健康を気遣って、集金に行くたびにビン牛乳を飲ませてくれたりするお客さまもいました。振り返ると、とにかくお客さまに育てていただいたという感謝の思いでいっぱいになります。これからは理事長として、地域の皆さまにご恩を返していかなければならないと思っています。

