中小企業景気動向調査レポート
(令和5年1月~3月実績、令和5年4月~6月予想)
※調査期間 令和5年3月1日~7日
※調査期間 令和5年3月1日~7日
令和5年4月発行
西尾信用金庫
地域振興部
西尾信用金庫
地域振興部
回答企業数
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
380 | 279 | 66 | 209 | 88 | 61 | 1,083 |
<全体の景況>
当期業況判断D.I.
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R4/12 | -12.4 | -10.8 | -4.5 | -1.2 | -8.0 | -3.3 | -8.8 |
R5/3 | -7.9 | -5.7 | 6.1 | 3.5 | -14.8 | 8.2 | -3.2 |
R5/6 | -3.5 | -5.0 | 9.1 | 0.0 | -14.8 | 6.8 | -1.8 |
当期売上額判断D.I.
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R4/12 | 5.5 | 3.9 | 10.6 | 9.2 | 3.4 | 1.6 | 5.8 |
R5/3 | 6.6 | 6.1 | 7.6 | 6.4 | -1.1 | 6.6 | 6.5 |
R5/6 | 5.0 | -0.7 | 4.5 | 1.7 | 2.3 | 1.6 | 2.5 |
当期収益判断D.I.
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R4/12 | -6.6 | -2.2 | 3.0 | 3.5 | -8.0 | -3.3 | -2.6 |
R5/3 | -1.6 | 3.6 | 4.5 | 2.3 | -12.5 | 6.6 | 1.6 |
R5/6 | 1.3 | -2.5 | 1.5 | 0.6 | -10.2 | 3.3 | 0.2 |
・令和5年3月期の当期業況判断D.I.は▲3.2(前期比+5.6)、当期売上額判断D.I.は6.5(同+0.7)、当期収益判断D.I.は1.6(同+4.2)といずれも改善した。
・来期については、業況判断D.I.は▲1.8(当期比+1.4)、売上額判断D.I.は2.5(同-4.0)、収益判断D.I.は0.2(同-1.4)となった。
・来期については、業況判断D.I.は▲1.8(当期比+1.4)、売上額判断D.I.は2.5(同-4.0)、収益判断D.I.は0.2(同-1.4)となった。

※判断D.I.は各質問事項で「増加」(上昇)したとする企業が全体に占める構成比と、「減少」(下降)したとする企業構成比を引いて求めている。
< 業種別 >
<製造業>

製造業 | 業況判断 D.I |
売上額 判断D.I. |
収益判断 D.I. |
---|---|---|---|
R4/12 | -12.4 | 5.5 | -6.6 |
R5/3 | -7.9 | 6.6 | -1.6 |
R5/6 | -3.5 | 5.0 | 1.3 |
・当期業況判断D.I.は▲7.9(前期比+4.5)、当期売上額判断D.I.は6.6(同+1.1)、当期収益判断D.I.は▲1.6(同+5.0)といずれも改善した。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲3.5(当期比+4.4)、売上額判断D.I.は5.0(同-1.6)、収益判断D.I.は1.3(同+2.9)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く41.6%、”原材料高”を挙げる企業が36.6%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が21.8%であった。
・当面の重点経営施策として“ 経費を節減する”を挙げる企業が最も多く63.7%、“販路を広げる”を挙げる企業が51.8%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が13.2%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲3.5(当期比+4.4)、売上額判断D.I.は5.0(同-1.6)、収益判断D.I.は1.3(同+2.9)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く41.6%、”原材料高”を挙げる企業が36.6%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が21.8%であった。
・当面の重点経営施策として“ 経費を節減する”を挙げる企業が最も多く63.7%、“販路を広げる”を挙げる企業が51.8%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が13.2%であった。
<サービス業>

サービス業 | 業況判断 D.I. |
売上額 判断D.I. |
収益判断 D.I. |
---|---|---|---|
R4/12 | -10.8 | 3.9 | -2.2 |
R5/3 | -5.7 | 6.1 | 3.6 |
R5/6 | -5.0 | -0.7 | -2.5 |
・当期業況判断D.I.は▲5.7(前期比+5.1)、当期売上額判断D.I.は6.1(同+2.2)、当期収益判断D.I.は3.6(同+5.8)といずれも改善した。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲5.0(当期比+0.7)、売上額判断D.I.は▲0.7(同-6.8)、収益判断D.I.は▲2.5(同-6.1)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”と”大手企業との競争の激化”を挙げる企業が最も多く28.7%、”材料価格の上昇”を挙げる企業が16.1%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が15.8%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く56.3%、次いで”販路を広げる”を挙げる企業が41.6%、そして“宣伝・広告を強化する”および”人材を確保する”を挙げる企業が16.1%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲5.0(当期比+0.7)、売上額判断D.I.は▲0.7(同-6.8)、収益判断D.I.は▲2.5(同-6.1)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”と”大手企業との競争の激化”を挙げる企業が最も多く28.7%、”材料価格の上昇”を挙げる企業が16.1%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が15.8%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く56.3%、次いで”販路を広げる”を挙げる企業が41.6%、そして“宣伝・広告を強化する”および”人材を確保する”を挙げる企業が16.1%であった。
<卸売業>

卸売業 | 業況判断 D.I |
売上額 判断D.I. |
収益判断 D.I |
---|---|---|---|
R4/12 | -4.5 | 10.6 | 3.0 |
R5/3 | 6.1 | 7.6 | 4.5 |
R5/6 | 9.1 | 4.5 | 1.5 |
・当期業況判断D.I.は6.1(前期比+10.6)、当期売上額判断D.I.は7.6(同-3.0)、当期収益判断D.I.は4.5(同+1.5)となった。
・来期予想は、業況判断D.I.は9.1(当期比+3.0)、売上額判断D.I.は4.5(同-3.1)、収益判断D.I.は1.5(同-3.0)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く39.4%、”人手不足”を挙げる企業が24.2%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が21.2%であった。
・当面の重点経営施策としては“販路を拡げる”を挙げる企業が最も多く50.0%、次いで“経費を節減する”を挙げる企業が45.5%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が19.7%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は9.1(当期比+3.0)、売上額判断D.I.は4.5(同-3.1)、収益判断D.I.は1.5(同-3.0)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く39.4%、”人手不足”を挙げる企業が24.2%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が21.2%であった。
・当面の重点経営施策としては“販路を拡げる”を挙げる企業が最も多く50.0%、次いで“経費を節減する”を挙げる企業が45.5%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が19.7%であった。
<建設業>

建設業 | 業況判断 D.I |
売上額 判断D.I. |
収益判断 D.I. |
---|---|---|---|
R4/12 | -1.2 | 9.2 | 3.5 |
R5/3 | 3.5 | 6.4 | 2.3 |
R5/6 | 0.0 | 1.7 | 0.6 |
・当期業況判断D.I.は3.5(前期比+4.7)、当期売上額判断D.I.は6.4(同-2.8)、当期収益判断D.I.は2.3(同-1.2)となった。
・来期予想は、業況判断D.I.は0(当期比-3.5)、売上額判断D.I.は1.7(同-4.7)、収益判断D.I.は0.6(同-1.7)といずれも悪化する見通しとなった。
・経営上の問題点として”材料価格の上昇”を挙げる企業が最も多く27.3%、”売上の停滞・減少”を挙げる企業が26.8%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が23.4%であった。
・当面の重点経営施策として“経費を節減する”と”販路を広げる”を挙げる企業が最も多く45.5%、次いで“人材を確保する”を挙げる企業が16.7%、そして“情報力を強化する”を挙げる企業が9.6%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は0(当期比-3.5)、売上額判断D.I.は1.7(同-4.7)、収益判断D.I.は0.6(同-1.7)といずれも悪化する見通しとなった。
・経営上の問題点として”材料価格の上昇”を挙げる企業が最も多く27.3%、”売上の停滞・減少”を挙げる企業が26.8%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が23.4%であった。
・当面の重点経営施策として“経費を節減する”と”販路を広げる”を挙げる企業が最も多く45.5%、次いで“人材を確保する”を挙げる企業が16.7%、そして“情報力を強化する”を挙げる企業が9.6%であった。
<小売業>

小売業 | 業況判断 D.I |
売上額 判断D.I. |
収益判断 D.I |
---|---|---|---|
R4/12 | 8.0 | 3.4 | -8.0 |
R5/3 | -14.8 | -1.1 | -12.5 |
R5/6 | -14.8 | 2.3 | -10.2 |
・当期業況判断D.I.は▲14.8(前期比-6.8)、当期売上額判断D.I.は▲1.1(同-4.5)、当期収益判断D.I.は▲12.5(同-4.5)といずれも悪化した。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲14.8(当期比±0)、売上額判断D.I.は2.3(同+3.4)、収益判断D.I.は▲10.2(同+2.3)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”と”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が最も多く36.4%、”仕入先からの値上げ要請”を挙げる企業が29.5%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が19.3%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く62.5%、次いで“品揃えを改善する”を挙げる企業が30.7%、そして“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が22.7%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲14.8(当期比±0)、売上額判断D.I.は2.3(同+3.4)、収益判断D.I.は▲10.2(同+2.3)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”と”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が最も多く36.4%、”仕入先からの値上げ要請”を挙げる企業が29.5%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が19.3%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く62.5%、次いで“品揃えを改善する”を挙げる企業が30.7%、そして“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が22.7%であった。
<不動産業>

不動産業 | 業況判断 D.I. |
売上額 判断D.I. |
収益判断 D.I. |
---|---|---|---|
R4/12 | -3.3 | 1.6 | -3.3 |
R5/3 | 8.2 | 6.6 | 6.6 |
R5/6 | 6.8 | 1.6 | 3.3 |
・当期業況判断D.I.は8.2(前期比+11.5)、当期売上額判断D.Iは6.6(同+5.0)、当期収益判断D.I.は6.6(同+9.9)といずれも改善した。
・来期予想は、業況判断D.I.は6.8(当期比1.4)、売上額判断D.I.は1.6(同-5.0)、収益判断D.I.は3.3(同-3.3)といずれも悪化する見通しとなった。
・経営上の問題点として”商品物件の不足”を挙げる企業が最も多く23.0%、”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が18.0%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が16.4%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く27.9%、次いで“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が24.6%、そして“販路を広げる”を挙げる企業が21.3%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は6.8(当期比1.4)、売上額判断D.I.は1.6(同-5.0)、収益判断D.I.は3.3(同-3.3)といずれも悪化する見通しとなった。
・経営上の問題点として”商品物件の不足”を挙げる企業が最も多く23.0%、”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が18.0%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が16.4%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く27.9%、次いで“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が24.6%、そして“販路を広げる”を挙げる企業が21.3%であった。
令和5年3月調査 中小企業景気動向調査 追加質問【賃上げの状況について】
問1. 今後、賃上げを実施する予定はありますか。

⇒「未検討」が最も多く、「検討している」と続いた。
問2. 賃上げ実施の目的や課題等をおしえてください。(複数回答可)

⇒賃上げの目的としては、「社員のモチベーション向上」が最も多かった
⇒賃上げの課題としては、「景気の先行きが不安」が最も多かった
⇒賃上げの課題としては、「景気の先行きが不安」が最も多かった
問3. 問1で「実施する・検討している(1、2)」と回答した方にお聞きします。どの程度賃上げを実施したいとお考えですか。

⇒「3%未満」が最も多く、「3%以上5%未満」と続いた。
問4. 問1で「実施する・検討している(1、2)」と回答した方にお聞きします。賃上げはどのような形でおこないますか。(複数回答可)

⇒「全社員一律に引上げ(定期昇給・ベースアップ)」が最も多く、「賞与や一時金の増額」と続いた。
問5. 貴社が賃上げを行うために期待・要望する支援策をおしえてください。(複数回答可)

⇒「補助金・助成金」が最も多く、「税制優遇」と続いた。