にししん中小企業景気動向調査レポート[令和5年9月度調査(9/1~7実施)]
~令和5年7月~9月実績と令和5年10月~12月予想~
結果の要旨
全体
「業況」「売上」「収益」いずれも前回調査よりやや悪化した
業種別
サービス業において「業況」「売上」「収益」がいずれも改善した一方、製造業、卸売業、小売業、不動産業ではいずれも悪化した
回答企業数
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
604 | 651 | 124 | 472 | 222 | 89 | 2,162 |
全体の景況
当期業況判断D.I.
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R5/6 | -6.3 | 2.2 | -0.8 | 3.9 | -1.9 | 5.8 | -0.1 |
R5/9 | -7.1 | 4.5 | -5.6 | 2.8 | -6.3 | 4.5 | -0.8 |
R5/12 予測 | -5.5 | 7.2 | -5.7 | 2.8 | 2.3 | 3.4 | 1.3 |
当期売上額判断D.I.
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R5/6 | 6.5 | 11.4 | 11.5 | 3.6 | 11.5 | 8.1 | 7.8 |
R5/9 | 0.8 | 12.4 | 0.8 | 5.9 | 8.1 | 4.5 | 6.3 |
R5/12 予測 | 3.0 | 9.1 | 2.4 | 7.2 | 10.9 | 5.6 | 6.6 |
当期収益判断D.I.
製造業 | サービス業 | 卸売業 | 建設業 | 小売業 | 不動産業 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R5/6 | 0.0 | 6.5 | 0.0 | 0.4 | 4.3 | 4.7 | 2.5 |
R5/9 | -3.6 | 7.2 | -7.3 | 1.9 | 3.6 | 4.5 | 1.7 |
R5/12 予測 | -1.8 | 5.5 | -1.6 | 2.1 | 5.4 | 3.4 | 2.2 |
【7月~9月実績】
・当期業況判断D.I.は▲0.8(前期比-0.7)、当期売上額判断D.I.は6.3(同-1.5)、当期収益判断D.I.は1.7(同-0.8)といずれも悪化した。
【10月~12月予想】
・業況判断D.I.は1.3(当期比+2.1)、売上額判断D.I.は6.6(同+0.3)、収益判断D.I.は2.2(同+0.5)といずれも改善を見込む予測となった。
・当期業況判断D.I.は▲0.8(前期比-0.7)、当期売上額判断D.I.は6.3(同-1.5)、当期収益判断D.I.は1.7(同-0.8)といずれも悪化した。
【10月~12月予想】
・業況判断D.I.は1.3(当期比+2.1)、売上額判断D.I.は6.6(同+0.3)、収益判断D.I.は2.2(同+0.5)といずれも改善を見込む予測となった。
*D.I.は「増加」(上昇)したとする企業が全体に占める割合から、「減少」(下降)したとする割合を引いて算出。
< 業種別 >
<製造業>
製造業 | 業況判断D.I. | 売上額判断D.I. | 収益判断D.I. |
---|---|---|---|
R5/6 | -6.3 | 6.5 | 0.0 |
R5/9 | -7.1 | 0.8 | -3.6 |
R5/12(予測) | -5.5 | 3.0 | -1.8 |
・当期業況判断D.I.は▲7.1(前期比-0.8)、当期売上額判断D.I.は0.8(同-5.7)、当期収益判断D.I.は▲3.6(同-3.6)といずれも悪化した。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲5.5(当期比+1.6)、売上額判断D.I.は3.0(同+2.2)、収益判断D.I.は▲1.8(同+1.8)といずれも改善すると予測された。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く43.9%、次いで”原材料高”を挙げる企業が27.6%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が20.9%であった。
・当面の重点経営施策として“ 経費を節減する”を挙げる企業が最も多く57.9%、次いで“販路を広げる”を挙げる企業が55.8%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が10.8%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲5.5(当期比+1.6)、売上額判断D.I.は3.0(同+2.2)、収益判断D.I.は▲1.8(同+1.8)といずれも改善すると予測された。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く43.9%、次いで”原材料高”を挙げる企業が27.6%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が20.9%であった。
・当面の重点経営施策として“ 経費を節減する”を挙げる企業が最も多く57.9%、次いで“販路を広げる”を挙げる企業が55.8%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が10.8%であった。
<サービス業>
サービス業 | 業況判断D.I. | 売上額判断D.I. | 収益判断D.I. |
---|---|---|---|
R5/6 | 2.2 | 11.4 | 6.5 |
R5/9 | 4.5 | 12.4 | 7.2 |
R5/12(予測) | 7.2 | 9.1 | 5.5 |
・当期業況判断D.I.は4.5(前期比+2.3)、当期売上額判断D.I.は12.4(同+1.0)、当期収益判断D.I.は7.2(同+0.7)といずれも改善した。
・来期予想は、業況判断D.I.は7.2(当期比+2.7)、売上額判断D.I.は9.1(同-3.3)、収益判断D.I.は5.5(同-1.7)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く28.9%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が24.3%、そして”人手不足”を挙げる企業が18.4%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く48.5%、次いで”販路を広げる”を挙げる企業が40.7%、そして“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が18.3%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は7.2(当期比+2.7)、売上額判断D.I.は9.1(同-3.3)、収益判断D.I.は5.5(同-1.7)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く28.9%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が24.3%、そして”人手不足”を挙げる企業が18.4%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く48.5%、次いで”販路を広げる”を挙げる企業が40.7%、そして“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が18.3%であった。
<卸売業>
卸売業 | 業況判断D.I. | 売上額判断D.I. | 収益判断D.I. |
---|---|---|---|
R5/6 | -0.8 | 11.5 | 0.0 |
R5/9 | -5.6 | 0.8 | -7.3 |
R5/12(予測) | -5.7 | 2.4 | -1.6 |
・当期業況判断D.I.は▲5.6(前期比-4.8)、当期売上額判断D.I.は0.8(同-10.7)、当期収益判断D.I.は▲7.3(同-7.3)といずれも悪化した。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲5.7(当期比0.1)、売上額判断D.I.は2.4(同+1.6)、収益判断D.I.は▲1.6(同+5.7)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く50.0%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が24.2%、そして”人手不足”を挙げる企業が17.7%であった。
・当面の重点経営施策としては“販路を拡げる”を挙げる企業が最も多く72.6%、次いで“経費を節減する”を挙げる企業が46.8%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が9.7%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は▲5.7(当期比0.1)、売上額判断D.I.は2.4(同+1.6)、収益判断D.I.は▲1.6(同+5.7)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く50.0%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が24.2%、そして”人手不足”を挙げる企業が17.7%であった。
・当面の重点経営施策としては“販路を拡げる”を挙げる企業が最も多く72.6%、次いで“経費を節減する”を挙げる企業が46.8%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が9.7%であった。
<建設業>
建設業 | 業況判断D.I. | 売上額判断D.I. | 収益判断D.I. |
---|---|---|---|
R5/6 | 3.9 | 3.6 | 0.4 |
R5/9 | 2.8 | 5.9 | 1.9 |
R5/12(予測) | 2.8 | 7.2 | 2.1 |
・当期業況判断D.I.は2.8(前期比-1.1)、当期売上額判断D.I.は5.9(同+2.3)、当期収益判断D.I.は1.9(同+1.5)となった。
・来期予想は、業況判断D.I.は2.8(当期比±0)、売上額判断D.I.は7.2(同+1.3)、収益判断D.I.は2.1(同+0.2)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く35.0%、次いで”材料価格の上昇”を挙げる企業が31.8%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が29.9%であった。
・当面の重点経営施策として”経費を節減する”を挙げる企業が最も多く60.0%、次いで“販路を広げる”を挙げる企業が54.9%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が15.5%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は2.8(当期比±0)、売上額判断D.I.は7.2(同+1.3)、収益判断D.I.は2.1(同+0.2)となった。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く35.0%、次いで”材料価格の上昇”を挙げる企業が31.8%、そして”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が29.9%であった。
・当面の重点経営施策として”経費を節減する”を挙げる企業が最も多く60.0%、次いで“販路を広げる”を挙げる企業が54.9%、そして“人材を確保する”を挙げる企業が15.5%であった。
<小売業>
小売業 | 業況判断D.I. | 売上額判断D.I. | 収益判断D.I. |
---|---|---|---|
R5/6 | -1.9 | 11.5 | 4.3 |
R5/9 | -6.3 | 8.1 | 3.6 |
R5/12(予測) | 2.3 | 10.9 | 5.4 |
・当期業況判断D.I.は▲6.3(前期比-4.4)、当期売上額判断D.I.は8.1(同-3.4)、当期収益判断D.I.は3.6(同-0.7)といずれも悪化した。
・来期予想は、業況判断D.I.は2.3(当期比+8.6)、売上額判断D.I.は10.9(同+2.8)、収益判断D.I.は5.4(同+1.8)といずれも改善すると予測された。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く40.5%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が24.8%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が14.4%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く56.8%、次いで“品揃えを改善する”を挙げる企業が27.0%、そして“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が17.6%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は2.3(当期比+8.6)、売上額判断D.I.は10.9(同+2.8)、収益判断D.I.は5.4(同+1.8)といずれも改善すると予測された。
・経営上の問題点として”売上の停滞・減少”を挙げる企業が最も多く40.5%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が24.8%、そして”利幅の縮小”を挙げる企業が14.4%であった。
・当面の重点経営施策としては“経費を節減する”を挙げる企業が最も多く56.8%、次いで“品揃えを改善する”を挙げる企業が27.0%、そして“宣伝・広告を強化する”を挙げる企業が17.6%であった。
<不動産業>
不動産業 | 業況判断D.I. | 売上額判断D.I. | 収益判断D.I. |
---|---|---|---|
R5/6 | 5.8 | 8.1 | 4.7 |
R5/9 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
R5/12(予測) | 3.4 | 5.6 | 3.4 |
・当期業況判断D.I.は4.5(前期比-1.3)、当期売上額判断D.Iは4.5(同-3.6)、当期収益判断D.I.は4.5(同-0.2)といずれも悪化した。
・来期予想は、業況判断D.I.は3.4(当期比1.1)、売上額判断D.I.は5.6(同+1.1)、収益判断D.I.は3.4(同-1.1)となった。
・経営上の問題点として”商品物件の不足”を挙げる企業が最も多く22.5%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が20.2%、そして”売上の停滞・減少”を挙げる企業が19.1%であった。
・当面の重点経営施策としては“販路を広げる”を挙げる企業が最も多く37.1%、次いで“経費を節減する”を挙げる企業が27.0%、そして“情報力を強化する”を挙げる企業が20.2%であった。
・来期予想は、業況判断D.I.は3.4(当期比1.1)、売上額判断D.I.は5.6(同+1.1)、収益判断D.I.は3.4(同-1.1)となった。
・経営上の問題点として”商品物件の不足”を挙げる企業が最も多く22.5%、次いで”同業者間の競争の激化”を挙げる企業が20.2%、そして”売上の停滞・減少”を挙げる企業が19.1%であった。
・当面の重点経営施策としては“販路を広げる”を挙げる企業が最も多く37.1%、次いで“経費を節減する”を挙げる企業が27.0%、そして“情報力を強化する”を挙げる企業が20.2%であった。
にししん中小企業景気動向調査レポート[令和5年9月度調査(9/1~7実施)]
問1 環境保全のため貴社が現在取組んでいること、また今後取組む予定のものを選んでください。(複数回答)
現状では「特に取組んでいない」が最も多く、次いで「電気などのエネルギーの効率利用や節約」となった。
今後の予定では、「電気などのエネルギーの効率利用や節約」が最も多い結果となった。
今後の予定では、「電気などのエネルギーの効率利用や節約」が最も多い結果となった。
問2 環境保全に係る担当部署や担当者を設置していますか。
「現在なく、今後も設置する予定はない」が多くを占めたが、約1割にあたる企業が「今後設置する予定」と回答された。
問3 問1で1~7と回答された方にお伺いします。 取組みの「進捗管理」をどのように行っていますか。(今後の予定含む)(複数回答)
「進捗管理ができていない」が最も多く、「結果に応じて見通しや改善をしている」と続いた。
問4 今後、貴社は環境経営にどのように取組む予定ですか。
「現状と同水準で取組んでいく」が最も多く、「余裕がなく取組むことが難しい」、「取引先等からの要請に応じて検討していく」と続いた。
問5 環境経営について、貴社がご必要な施策はありますか。(複数回答)
「特にない」が最も多く、次いで「セミナーや勉強会の開催」となった。