理事長 ご挨拶

 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、昨年度の我が国の経済は、コロナ禍の3年間を乗り越え、賃上げ率は約30年ぶりの高い伸びとなった一方、幅広い業種で価格転嫁が進み、物価が継続的に上昇しました。また、企業の設備投資が牽引し実質GDPはプラス成長を持続しており、日経平均株価も2月にはバブル経済期の最高値を34年ぶりに更新し、3月には4万円台に達しました。同じく3月には、日本銀行がマイナス金利政策を含む異次元緩和の解除を決め、17年ぶりの利上げに踏み切ることで「金利ある世界」に回帰する等、30年にわたる停滞からの脱却に向けた転換点となる1年となりました。
 当金庫の営業地域である十勝経済においては、持家等の住宅着工戸数や有効求人倍率等が前年を下回りましたが、個人消費が物価上昇の影響を受けつつも着実に回復しており、全体としては持ち直しております。また、基幹産業である農業生産では、管内JA取扱高が過去2番目となる3,573億円となり、記録的な猛暑による影響や生産コスト上昇の厳しい環境下にあっても、産業基盤の底力を示す結果となりました。
 このような経済環境の下、当金庫は中期経営計画「~すべては十勝のために~」の中間年度として、単年度事業運営計画に12項目の個別施策を掲げ「行動計画」及びその「ねらい」を実現するために、役職員が一丸となって事業運営に当たってまいりました。
 アフターコロナ以後、労働力人口の減少による深刻な人材不足や後継者不足、原材料価格の高騰や円安による輸入コストの増加を背景とした物価上昇の継続など、中小企業を取り巻く環境はこれまで以上に厳しさを増しており、それは地元十勝の事業者においても例外ではありません。こうした中、私ども帯広信用金庫は持てる経営資源をフルに活用して、地域経済を支える地元事業者の持続的発展を徹底的に支援してまいる所存です。また、役職員一同が地域やお客さまと真摯に向き合い、十勝の明るい未来を切り拓くために、より一層地域社会に貢献してまいりますので、今後とも変わらぬご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

2024年7月
理事長 髙橋 常夫