理事長 ご挨拶

 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 2019年の世界経済は、米中貿易摩擦の深刻化やポピュリズム、民族主義の拡大等による政治的混乱が、実体経済へも悪影響を及ぼしており、FRBも金融引き締め路線を修正する等、市場には景気減速懸念が広まっています。
日本国内に目を転じると、長期にわたる景気の回復局面が続いておりましたが、昨年の豪雨や地震などの自然災害に加え、景気回復をけん引してきた輸出の増勢が一服しており、底堅い企業の設備投資意欲が下支えするものの、景気後退局面入りを示す指標も見られ、近時、景気は踊り場を迎えています。
 一方、当金庫の営業地域である十勝経済は、公共投資が大幅な減少に転じているものの、設備投資の緩やかな増加、雇用情勢の改善等に支えられ、引き続き緩やかに持ち直しました。特に、基幹産業である農業生産では、6月の天候不順や9月の胆振東部地震での打撃に見舞われながらも、管内JA取扱高が3,320億円を記録し、過去最高だった前年に次ぐ水準となりました。
 このような経済環境の下、当金庫は中期経営計画「第二創世紀 共創とかち~豊かな十勝の未来のために~1stステージ」の最終年度として、18項目にわたる「行動計画」及びその「ねらい」を実現するために全役職員が一丸となって、事業運営に当たってまいりました。
本年5月、時代は平成から令和へと移り変わりました。人口減少や少子高齢化の進展など、時代の変化とともに構造的な課題が取り沙汰されており、地元十勝も例外ではありません。一方で、今春より十勝を舞台としたNHK連続テレビ小説「なつぞら」の放映が開始され、明るい話題も提供されております。タイトルの「なつぞら」は長く厳しい冬を経て、待ち焦がれた夏の「十勝晴れ」を連想させます。十勝でも解決しなければならない課題は少なくありませんが、地元経済の発展、活性化に全力を尽くし「なつぞら」のような明るい未来を切り開き、時代を超えて皆さまに愛される金融機関を目指してまいりますので、変わらぬご支援・ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

2019年7月
理事長 髙橋 常夫